アルピーヌA521を駆り公式セッションデビューを飾った周冠宇、2021年7月1日F1オーストリアGP
Courtesy Of Alpine Racing

初の中国人F1ドライバー誕生か? アルファロメオ、2022年に周冠宇を起用との報道「正しい選択」とレッドブルのDr.マルコ

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現時点で正式発表はないものの、スイス紙「Blick」はアルファロメオ(ザウバー)が2022年のバルテリ・ボッタスのチームメイトとして周冠宇を起用すると報じた。

42歳のキミ・ライコネンが引退を表明した事で、その後任に現メルセデスのバルテリ・ボッタスが収まる事は既に発表されているが、やはりアントニオ・ジョビナッツィはシートを失う事になるようだ。

報道によるとスイス・ヒンウィルのチームは、28歳のイタリア人ドライバーとの契約を更新せず、FIA-F2選手権でランキング2位につけている周冠宇をデビューさせる。実現すればF1にフル参戦する初の中国人ドライバーとなる。

周冠宇は2012年に上海からロンドンへと移り住み、イタリアF4選手権、ヨーロピアンF3選手権等を経て2015年にフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に加わった。

その後、2019年にルノーのアカデミーへと籍を移し、今季からアルピーヌへと改称したエンストンのチームの開発ドライバーを引き続き務めている。

伝えられるところによると契約に際して約2,500万ドル、日本円にして約28億5,000万円のチャイナマネーをチームに持ち込むとの事で、サンパウロGP後の11月16日に発表が行われるものと見られている。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはブラジルでBlickのインタビューに応じ、周冠宇の過去3年間におけるF2での成績に触れて、アルファロメオは「正しい選択」を下したと評価した。

最新鋭の風洞と設備、経験豊富なドライバー、チームにとってもF1にとっても魅力的な中国市場をバックボーンに持つ若き才能、そして十分な予算。アルファロメオにとって中団上位を争うための条件は整う。

果たしてアルファロメオは2022年のドライバーとして誰を発表するのだろうか?

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