2020 F1アブダビGP︰決勝スターティング・グリッド…PU交換と競技規約違反で並び順が変動
2020年シーズンのF1世界選手権第17戦アブダビGPの暫定スターティンググリッドが国際自動車連盟(FIA)より発表された。計3件のパワーユニット交換およびFIA国際スポーティング・コード違反に伴う降格ペナルティがあったため、予選順位とグリッドとの間に相違が発生した。
まずは週末を前に2台が規約上限を超えるパワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティを受ける事が決まった。
ハースはF1ラストランとなるケビン・マグヌッセンに、今季3基目となるCE(コントロール・エレクトロニクス)及びES(バッテリー)を投入した。なおどういうわけか、同じ両コンポーネントが3基以上に達しているのはもう一台のVF-20のみだ。
PU降格を受けるもう1台のマシンはレーシングポイントRP20だ。前戦ウィナーのセルジオ・ペレスは、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hの封を切った。こちらは計画通りにPUを運用し切れなかったという事だろう。
これにより両者は日曜のレースで最後尾スタートを命じられる事となり、予選Q2に駒を進めたところで計測を終了し15番手に付けたペレスは19番グリッドに、17番手のマグヌッセンは20番グリッドに付く。
なおレッドブル・ホンダ勢、カルロス・サインツ(マクラーレン)、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)の計5台がギアボックスを交換しているが、いずれも規約に抵触するものではなく降格の対象外だった。
ただし、前戦サクヒールGPでペレスとフェルスタッペンを巻き込むクラッシュを演じた予選9番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が3グリッド降格を受けるため、後方だけでなく中団にも変動が生じた。
2020年 F1サクヒールグランプリ決勝レースは、日本時間12月7日(日)2時10分にスタート。1周3,543mのバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックを87周する事でチャンピオンシップを争う。
F1アブダビGPスターティンググリッド
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | V.ボッタス | メルセデス | 2(-) |
3 | L.ハミルトン | メルセデス | 3(-) |
4 | L.ノリス | マクラーレン | 4(-) |
5 | A.アルボン | レッドブル | 5(-) |
6 | C.サインツ | マクラーレン | 6(-) |
7 | D.クビアト | アルファタウリ | 7(-) |
8 | L.ストロール | レーシングポイント | 8(-) |
9 | P.ガスリー | アルファタウリ | 10(+1) |
10 | E.オコン | ルノー | 11(+1) |
11 | D.リカルド | ルノー | 12(+1) |
12 | C.ルクレール | フェラーリ | 9(-3) |
13 | S.ベッテル | フェラーリ | 13(-) |
14 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 14(-) |
15 | K.ライコネン | アルファロメオ | 16(+1) |
16 | J.ラッセル | ウィリアムズ | 18(+2) |
17 | P.フィッティパルディ | ハース | 19(+2) |
18 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 20(+2) |
19 | S.ペレス | レーシングポイント | 15(-4) |
20 | K.マグヌッセン | ハース | 17(-3) |