キミ・ライコネン「フェラーリとのタイトル獲得の思い出は永遠に忘れない」
スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンは、跳ね馬での最後のレースとなった第21戦アブダビGP決勝レースで、電気系トラブルに見舞われ無念のリタイヤに終わった。
レース序盤、ニコ・ヒュルケンベルグのクラッシュによってセーフティーカーが出動。レースは4周の中断を経て再開したが、その直後にライコネンの駆るSF71Hがスタートライン上でストップ。ピットはアイスマンに対し、MGU-Kを使っての再始動を試みるよう指示したが、クルマが息を吹き返す事はなかった。
ライコネンは今年、シーズンを通して4度のリタイヤに苦しんだものの、優勝1回、表彰台12回を獲得し、計251ポイントでドライバーズランキング3位に輝いた。これは2014年にスクーデリアに復帰して以降の最高位。ライコネンは来年、アルファロメオ・ザウバーに移籍する。
フェラーリとのタイトル獲得の思い出は永遠に忘れない
キミ・ライコネン決勝: リタイヤ, グリッド: 4位
もちろんちょっとガッカリしてる。フェラーリと共に挑む最後のレースとして望んでたような展開じゃなかったからね。良い結果を残したかったし、クルマはそれに足るだけの速さがあったけど、残念な事に電気系統のトラブルが出てしまった。裏ストレートを走ってた時にパワーが足りない事に気づいて、その後マシンの電源が落ちてしまった。残念だけど、レースでは時折そういった事があるものさ。
なかなか良いシーズンだったと思うけど、4回もリタイアするなんて僕らの計画にはなかったことだし、当然だけどそれが助けになるわけもない。もちろんもっと上の結果を願ってたさ。
僕を応援してくれたすべてのフェラーリファンにありがとうを言いたい。僕らは厳しい時も良い時も同じ時間を共有してきた。それがすべての物事を更に面白いものにしてくれた。もちろんもっと良い結果を残したかったけど、上手くいかない事もこのスポーツの一部だ。フェラーリと共にドライバーズタイトルとコンストラクターズを2回制覇した事は永遠に忘れない。
55周で争われた決勝レースでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(Mercedes)が今季11勝目を上げた。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。