予選に向けた準備が進められるアルファタウリのガレージ内と角田裕毅、2022年11月19日F1アブダビGP
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ハース逆転に望みを繋いだ角田裕毅「可能性はある」チームの期待を背負って最終戦へ

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19日(土)のF1アブダビGP公式予選に臨んだ角田裕毅(アルファタウリ)は、チームメイトのピエール・ガスリーが17番手でQ1敗退を喫する一方、10番手でQ2に駒を進める印象的なパフォーマンスを発揮した。

ただ、ターン6でロックアップを喫したために「パーフェクトラップ」を決める事はできず、最終Q3まで0.151秒差の12番手で予選を終えた。

アルファタウリAT03でヤス・マリーナ・サーキットを駆け抜ける角田裕毅、2022年11月19日F1アブダビGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリAT03でヤス・マリーナ・サーキットを駆け抜ける角田裕毅、2022年11月19日F1アブダビGP予選

テクニカルディレクターを務めるジョナサン・エドルズは「ユーキはQ2で中古と新品の両方のタイヤで好タイムを記録したものの、中団グループの争いは厳しく、Q3に僅かに及ばず12位でセッションを終えた」と振り返った。

初日のAT03がバランスとグリップに課題を抱えて低調だった事を思えば、この日の結果は上出来と言える。実際、Q2敗退が決まった直後はフラストレーションをあらわにしていたものの、ヘルメットを脱いだ角田裕毅は「かなり満足できる1日となりました」と語った。

「Q2の最終ラップのターン6で少しミスをしてしまいましたが、全体的には上手くいきましたし、余分にパフォーマンスを絞り出せたので満足しています」

「このコースはかなり気に入っています。昨シーズンを自己最高の4位で締め括った場所ですしね」

予選を終えて汗だくの状態でインタビューを受ける角田裕毅(アルファタウリ)、2022年11月19日F1アブダビGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

予選を終えて汗だくの状態でインタビューを受ける角田裕毅(アルファタウリ)、2022年11月19日F1アブダビGP

アルファタウリの目標は、2点差でコンストラクターズ選手権8位につけるライバルのハースを逆転することだ。

ハース勢は、ミック・シューマッハが13番手と角田裕毅の背後につけた一方、前戦ポールシッターのケビン・マグヌッセンはトラフィックに見舞われ16番手でQ1敗退を喫した。

4台の中で最上位グリッドに着く角田裕毅は、チームの大きな期待を背負って明日のレースに臨む事になるが、それに応える事は可能だと考えている。

「もちろん難しいことは分かっていますが、昨日はロングランペースがかなり良かったので、明日のレースで順位を上げてポイントを獲得し、コンストラクター8位でシーズンを終えられる可能性はあると思います」と角田裕毅は語った。

「ポイント圏外からのスタートとなりますが、何か僕らに有利な出来事が起きてれれればと期待しています」

目標達成に向けた課題の1つはタイヤだ。エドルズは「昨年よりもタイヤのデグラデーションが大きくなっているようだ」として、レース中にこれを見極める事、そして訪れたチャンスを逃さぬように万全の準備を整える事が必要だと強調した。

アルファタウリのフランツ・トスト代表と角田裕毅、2022年11月19日F1アブダビGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリのフランツ・トスト代表と角田裕毅、2022年11月19日F1アブダビGP予選


2022年F1アブダビGP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続いた事でレッドブルが最前列を独占する結果となった。

アブダビGPの決勝レースは日本時間11月20日(日)22時にフォーメーションラップ開始の時を迎える。1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

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