セルジオ・ペレスの11号車レッドブルRB18のエンジンカバーに復活したホンダのロゴ、2022年10月7日F1日本GP FP1
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1:ホンダの「形式的エントリー」の可能性指摘、迫る2026年エンジンサプライヤー登録期限

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次世代のF1パワーユニット・レギュレーションが導入される2026年に向けたサプライヤー登録期限が迫る中、ホンダが「形式的なエントリー」を行う可能性があるとの指摘がある。

F1ジャーナリストのディーター・レンケンによると、2026年のF1参戦のために必要なパワーユニット・サプライヤーの登録期限は当初の10月15日から2ヶ月延期され、現時点ではアウディ、アルピーヌ、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)の3社がエントリーを済ませている可能性があり、来週にもメルセデスが手続きを行う見通しだという。

つまりその予測を前提とするならば、現時点ではフェラーリは勿論、ホンダやポルシェはエントリーしていないという事になる。

スクーデリアとF1との関係を考えればエントリーしないと言う事はまず考えられないため、これに関しては時間の問題と言える。

RBPT製のICE(内燃エンジン)にハイブリッド技術を供給する形で提携するとの見方が強まっているホンダに関しては、暫定的に「形式的なエントリー」を行う可能性があると指摘し、「来週栃木で予定されている記者会見」で参戦に関わる何らかの発表が行われるかもしれないと伝えた。

カーボンフリー技術の中核となる電動化研究開発にリソースを振り向けるとの理由で2021年末を以てF1から撤退したホンダにとって、エネルギー回生システム(ERS)による出力が約3倍へと引き上げられ、100%持続可能な燃料が導入されるという点で、2026年以降のF1は魅力的な要素を備えていると言える。

ホンダはカーボンニュートラルの実現に向け、EV一辺倒の流れとは距離を置き多面的に取り組む姿勢を強調しており、ジェット機や船舶なども手掛けている関係上、合成燃料やバイオ燃料といった代替燃料の研究開発にも注力している。

レンケンはポルシェとホンダがエントリーした場合、最大で7つのパワーユニットメーカーが2026年以降のF1に参戦する事になると指摘した。新規参戦の可能性が囁かれているヒョンデやフォードの名前は出ていない。

なお期限を過ぎた場合、2026年の初年度には間に合わないものの、翌年以降の参戦は可能だ。