リアム・ローソン「ドッグファイト」を予想、クルマに手応えも予選Q3に慎重姿勢
リアム・ローソン(RB)は2024年12月6日のF1アブダビGP初日を終えた後、クルマの感触に一定の手応えを得たと明かす一方、予選でのQ3進出については慎重な姿勢を見せた。
角田裕毅から0.006秒遅れの11番手でセッションを終えたFP2を経てローソンは、クルマの状態について次のように語った。
「プラクティスがあと1回残っているし、予選はその後だけど、今のところは、悪くない位置にいると思う」
「僕らも少しずつ改善しているけど、それは他のチームも一緒だ。とは言え、先週と比べれば、今回はより良いポジションにいるような気がしている」
また、現時点でのマシンの仕上がりについては「まだ望むレベルには達していない。例えば、ハースのニコ(ヒュルケンベルグ)は4番手か3番手だったと思う。だから、その差を埋めなきゃならない」と課題を指摘したが、「それでも、良いスタートを切れたと思う」と語り、初日の成果に一定の満足感を示した。
好調続きのハースは、ヤス・マリーナ・サーキットでもその速さを発揮。予選や決勝での上位進出を予感させた。
初日に行われた2回のプラクティスでは、2台ともがトップ10入りを果たす安定したパフォーマンスを見せた。特にFP2では、ヒュルケンベルグがフェラーリやメルセデスを上回る速さを披露し、マクラーレン勢に次ぐ3番手につける快走を見せた。
今日のハースの速さに驚いたか?と尋ねられるとローソンは「正直、驚いてはいない。最近はずっとこんな感じだからね。彼らは本当に速い。カタールではレース中にレッドブルの1台を抑えていたし、本当に手強い」と答えた。
さらに、「残念ながら、シーズン序盤に僕らが彼らに対して持っていたアドバンテージはもうなくなってしまった。今週末はちょっとした“ドッグファイト”になるかもしれないね」と予想し、厳しい戦いを覚悟した様子を見せた。
予選Q3進出の可能性については「そうなればとは思ってるけど、正直、今のミッドフィールドは本当にタイトだ。コンマ1秒速ければ8番手とかまでいくけど、コンマ1秒遅ければ16番手といった感じだからね」と語り、紙一重の差が勝敗を分ける厳しい戦いになるとの見通しを示した。
2024年F1アブダビGPの初日2回目のフリー走行は、ランド・ノリスがトップタイムを記録。僚友オスカー・ピアストリが2番手に続き、マクラーレンがタイムシートのトップを独占する形となった。
FP3は日本時間12月7日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。