角田裕毅、佐藤万璃音、カラム・アイロット、ミック・シューマッハ
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2020年 F1アブダビテスト:担当ドライバーと開催日程…注目は角田裕毅&佐藤万璃音の日本人ドライバー

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2020シーズンの締め括りとなるF1公式アブダビテストが、最終戦終了後の12月15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催される。各チームはアブダビGP決勝レース終了後、そのまま現地に留まりテストに備える。テスト日程と担当ドライバーをまとめた。

2020年 F1アブダビテスト開催日程

例年は2日構成だが、今季は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で1日のみのテストとなる。セッションは現地午前9時から18時、日本時間14時から23時まで行われる予定だ。

各チームは最大2台の車両を持ち込み、同時に走行させる事ができる。ただしレーシングポイントとマクラーレンは欠席する。

両チームは共にジュニアドライバーがおらず、また資金的に余裕があるわけでもなく、移籍組のセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドがテスト参加資格を得られなかったため、アブダビGP後にそのまま本拠地へと戻る。

注目ドライバーとラインナップ

対象となるのはF1出走経験が2戦以下のドライバーで、当初は例年とは異なり完全な若手ドライバーテストという位置付けであったが、元F1ドライバーの参加を許可するとのFIA通達が下りたため、来季アルピーヌF1にて復帰を果たすフェルナンド・アロンソや、レッドブル・ホンダのテストドライバーを務めるセバスチャン・ブエミ、アルファロメオの開発を担当するロバート・クビサら3名のベテランもマシンに乗り込む。

FIAの方針転換に関しては、来季他チームへと移籍するカルロス・サインツとセバスチャン・ベッテルが「非論理的で不公平」だとして批判している。

日本のF1ファンにとっての最大の注目は、アルファタウリ・ホンダから参加する角田裕毅と佐藤万璃音だろう。角田裕毅にとっては来季に向けた準備、佐藤万璃音にとってはヘルムート・マルコの目の前で改めて実力を披露する千載一遇の好機となる。

佐藤万璃音
佐藤万璃音 / © Zak Mauger / FIA Formula 2

ハースでF1デビューするミック・シューマッハにも注目が集まる。7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエルを父に持つミックはアブダビGPのFP1に参加し、23周を走って1分41秒235の18番手タイムをマークしている。シューマッハ起用の一方で、同じく来季契約のニキータ・マゼピンは参加しない。

ハースF1のミック・シューマッハ
ミック・シューマッハ / © Haas

王者メルセデスはストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースにステアリングを握らせる。当初はマゼピンがW11に乗るのではと見られていたが、”忌まわしい動画”のInstagram公開を経て、メルセデスはフォーミュラEワークスドライバーの起用を発表した。

メルセデス・フォーミュラEワークスドライバーを務めるストフェル・バンドーンとニック・デ・フリース
ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリース

スクーデリア・フェラーリは若手ドライバー育成プログラム所属のロバート・シュワルツマンとアントニオ・フォッコを起用する。シミュレータードライバーの24歳のイタリア人、フォッコにとっては4度目のテストとなる。なお、同じ育成傘下のカラム・アイロットは、クビサと共にアルファロメオC39をドライブする。

スクーデリア・フェラーリのレーシングスーツを着たアントニオ・フォッコとロバート・シュワルツマン
アントニオ・フォッコとロバート・シュワルツマン

Team Driver
メルセデス ニック・デ・フリース
ストフェル・バンドーン
フェラーリ ロバート・シュワルツマン
アントニオ・フォッコ
レッドブル ユーリ・ヴィップス
セバスチャン・ブエミ
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅
佐藤万璃音
マクラーレン 欠席
レーシングポイント 欠席
ウィリアムズ ジャック・エイトケン
ロイ・ニッサニー
ルノー フェルナンド・アロンソ
周冠宇
ハース ミック・シューマッハ
アルファロメオ カラム・アイロット
ロバート・クビサ

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