2024年F1アブダビGP《初日》ハイライト動画:岩佐歩夢と平川亮が共演、マクラーレンが王座に向け1-2発進
2024年FIA-F1世界選手権の最終戦、第24戦アブダビGPの初日が12月6日に行われた。オープニングセッションには、日本人ドライバーの岩佐歩夢と平川亮が参加し注目を集めた。一方、続く第2回目のプラクティスでは、1998年以来のコンストラクターズタイトル獲得に迫るマクラーレンがタイムシートのトップを独占し、シーズン終盤の好調ぶりを見せつけた。
FP2:ハイライト動画
マクラーレンとタイトルを争うフェラーリは、FP1(フリー走行1回目)では好調を見せリードを奪った。しかし、予選や決勝のコンディションにより近いFP2(フリー走行2回目)ではペースが伸びず、マクラーレンとの差が明確に浮き彫りとなった。
一方で、驚きを呼んだのはハースのニコ・ヒュルケンベルグ。FP2で3番手という結果を記録して存在感を示した。
RB勢は、FP1を欠場しながらも、角田裕毅がFP2で僚友リアム・ローソンを0.006秒差で抑え、10番手タイムを記録した。ローソンは11番手となり、角田裕毅がわずかな差でチーム内の主導権を示す形となった。
ウィリアムズはトラブルに見舞われ、貴重な走行時間を大幅に失う展開となった。フランコ・コラピントはターン8の縁石でマシンにダメージを負い、早々にガレージに戻ることを余儀なくされた。また、アレックス・アルボンは駆動系のトラブルにより一時走行を中断したが、幸運にも終盤にコース復帰を果たし、9番手タイムでセッションを終えた。
FP1:ハイライト動画
FP1では、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した一方で、弟のアーサー・ルクレールもフェラーリSF-24をドライブし、初の週末走行に挑んだ。アーサーは兄から1.858秒遅れの18番手タイムを記録した。F1史上初めて兄弟2人が同じチームで公式セッションを走行する歴史的な瞬間となった。
トヨタで2度のFIA世界耐久選手権(WEC)チャンピオンに輝いた平川亮は、マクラーレンでFP1デビューを果たした。ランキング2位のランド・ノリスと同じマシンをドライブし、ノリスから1.332秒遅れの14番手タイムを記録。安定感を示し、注目を集めた。週明けのポストシーズンテストでは、トヨタと提携するハースのマシンをドライブする。
角田裕毅に代わってVCARB 01をドライブした岩佐歩夢は17番手タイムを記録した。岩佐歩夢は僚友ローソンから0.558秒遅れとなったが、限られたセッション内でチームの要望を全て消化し、堅実な走行を見せてRB幹部から称賛された。
FP3は日本時間12月7日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。DAZNとフジテレビNEXTが生配信・生中継する。