
2025年F1オーストリアGP《初日》ハイライト動画:注目のルーキーが驚きの4番手、前戦クラッシュのノリスが最速
2025年FIA F1世界選手権第11戦オーストリアGPの金曜プラクティスは、前戦カナダGPでのクラッシュ以来、初の走行となったランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムを記録した。
2番手にはチームメイトのオスカー・ピアストリ、3番手には昨年のポールシッターであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が続いた。レッドブルのホームグランプリとなるレッドブル・リンクで、角田裕毅は7番手とまずまずの滑り出しを見せた。
フリー走行1:ハイライト動画
注目のルーキー、FIA-F2選手権リーダーのアレックス・ダンは、ノリスに代わってマクラーレンMCL39をドライブ。2003年のラルフ・ファーマン以来、22年ぶりにアイルランド人として公式セッションデビューを果たすと、3番手につけた僚友ピアストリに0.069秒差の4番手という印象的なペースを見せた。
残り28分、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)はフライングラップに入る直前の最終コーナーで派手にスピン。壁との接触を回避し、見事に立て直したが、アウトラップでのタイヤマネジメントに不満を漏らした。タイヤの熱入れが不十分だったことが原因だった。
角田はフェルスタッペンに0.655秒もの遅れを取る17番手に沈んだ。セッション中には、坂を登った先にあるターン3でタイヤをロックアップ。ブレーキに不満を訴える一幕もあった。
フリー走行2:ハイライト動画
新型フロアの効果が注目されていたフェラーリ勢だったが、思うようなパフォーマンスを引き出せず苦戦を強いられた。シャルル・ルクレールはターン6でグラベルに飛び出し、同じラップ内のターン3でもオーバーランを喫するなど、安定感を欠いた走行に終始した。
一方のルイス・ハミルトンは、ターン4のブレーキングゾーンで後方を走っていたアンドレア・キミ・アントネッリに回避行動を強いる場面があり、メルセデスにおける後継の怒りを買う格好となった。スチュワードはハミルトンを警告処分とする決定を下した。
2025年F1オーストリアGPの3回目フリー走行は日本時間6月28日(土)19時30分から、公式予選は23時から、1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。