F1スペインGP:5箇所を監視、開幕直前にトラックリミットを追加
第4戦スペインGPの舞台、カタロニア・サーキットには計5箇所のトラックリミットが設けられる。国際自動車連盟(FIA)は初日フリー走行を前に3箇所を新たに追加した。
週末を前に開示されていたトラックリミットはターン1とターン2のみであったが、開幕前日の木曜午後にレースディレクターズ・ノートが改定され、新たにターン13、14、15がこれに加えられた。
ターン1とターン2に関しては、ランオフエリアに設置された2箇所のスピードバンプを越える、あるいはその間を通過したり、ターン2に設置された黄色のソーセージ縁石の左側を通過したドライバーは、ターン3手前に設置された2箇所のボラードの左側を走行してコースに復帰する事とされ、これに違反した場合はレースを含む全てのセッションでラップタイムが抹消される。
なお、レース中に2度目の違反があった場合はスポーツマンシップにもとるとの警告を示す黒白旗が振られ、これを超えた場合はスチュワードによる審議が行われ、ペナルティが科される場合がある。
旧コースとの分岐部分にあたるターン13、14、15に関しては、トラックを離れた場合に当該ラップの計測タイムだけでなく、次の周のラップタイムの両方が無効とされる。これもターン1・2同様に全てのセッションで監視が行われる。
上記のようにトラックリミットが確認される度、レースコントロールは違反を犯したチームに公式メッセージシステムを通じてその旨を通知する。
ただしいずれの場合も、他車に無理やりコース外に追いやられたと見なされる場合はトラックリミットの対象外となる。
レッドブル・ホンダ陣営が優勝、ポールポジション、ファステストラップを剥奪された等として批判するなど、トラックリミットは物議を醸している。