フェルスタッペン「時には、自分に十分な速さがない事を受け入れるべき」F1アブダビGP《予選》
2017年最後のGPとなるアブダビの予選は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンにとって厳しい結果となった。メルセデスとフェラーリ、そして同僚のダニエル・リカルドの先行を許して6番手に沈んだフェルスタッペンは「時には自分に十分な速さがないことを受け入れないといけない」と述べた。ベテランも真っ青のぐうの音も出ない正論。その上で、大事なのは現状を認めた上でそこから何を学び次にむけてどう活かすかだ、と付け加えた。
週末に渡って適切なセットアップを見つけることが出来ず、タイヤのグリップに苦戦し続けてきたフェルスタッペン。結局そこから抜け出すことは出来なかった。チャンピオンシップ5位のライコネンとは35ポイント、7位のセルジオ・ペレスとは64ポイントの差があり、フェルスタッペンのランキング6位は確定している。最終戦を学びのレースとして受け入れた若干20歳の青年は、来年更に強くなってシーズンを面白くしてくれる事だろう。将来のチャンピオンを確信させるような、実に印象的なコメントだった。
ベストを尽くしたら結果を甘んじて受け入れる
マックス・フェルスタッペン予選: 6位, FP3: 6位
今日は最高の予選とはいかなかったね。今週末は良いセットアップがずっと見つけられなくてさ。残念ながら今日も駄目だったよ。試してみた変更が思うように車に反映されないまま予選になっちゃって、時既に遅しって感じだった。昨日も話したけど、タイヤのグリップが上手く掴めなかったから、マシンと格闘する羽目になっちゃって結果的に運転が難しかったんだ。明日の決勝も今夜と同じようなコンディションだから、僕らにとっては厳しいレースになるだろうね。でも、何が出来るか見てみるつもりだよ。
ダニエルがキミの前にいる事を考えれば、少なからず僕らには競争力があるってことだし、孤独なレースは避けられそうだね。今日はできるだけの事をやったつもりだから、時には自分に十分な速さがない事を受け入れないとね。そこから学んで次に活かせば良いんだから。決勝ではベストを尽くすよ。6番手から何を成し遂げられるか見てみるつもりさ。
2017年シーズン最終戦F1アブダビGP決勝レースは、日本時間11月26日(日)22時にスタート、1周5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。全20戦で争われたシーズンもついに終りを迎える。タイヤのデグラデーションが低いため、決勝ではウルトラソフトとスーパーソフトの1ストップ戦略が主流になる見込み。性能劣化が低いということは、それだけピットストップのタイミングに幅が広がるという事を意味し、多かれ少なかれドライバーは自分の望むタイミングでタイヤを交換することになるだろう。