
角田裕毅12番手、新型PU投入フェラーリが母国1-2発進。岩佐歩夢も走行 / F1イタリアGP 2026《FP1》結果と詳報
熱狂的なティフォシが見守る中、追加開発・アップグレード機会制度(ADUO)を利用したアップグレード版パワーユニット(PU)を投入したスクーデリア・フェラーリが母国グランプリを1-2で滑り出した。
2026年F1第13戦イタリアGPのフリー走行1回目(FP1)が9月4日(金)、モンツァ・サーキットで行われ、シャルル・ルクレールが1分23秒008で首位に立った。
2番手は0.173秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、3番手には0.304秒差でジョージ・ラッセル(メルセデス)が入った。フェラーリの2台がミディアムタイヤでベストタイムを記録したのに対し、ラッセルはソフトタイヤを使用した。
日本人ドライバーは、角田裕毅(レーシング・ブルズ)が12番手を記録。岩佐歩夢(レッドブル・レーシング)は17番手でセッションを終えた。
イベント初日のモンツァは厳しい暑さに見舞われ、60分間のセッションでは路面温度が53℃まで上昇した。国際自動車連盟(FIA)は今週末のイタリアGPに先立ち、ヒートハザード宣言を発令している。
各チームがエネルギーマネジメントで試行錯誤を続ける中、2026年の新世代マシンは昨年までとは異なる走行アプローチを見せた。トップ勢がターン1に向かう際の速度は2025年より約30~40km/h低く、ルクレールの最速タイムも前年のFP1ベストから約3秒遅かった。
手首の負傷により2戦連続での欠場が発表されたアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)の代役を務めるリアム・ローソンは4番手をマークした。
パワーユニット(PU)交換により最後尾スタートが決定しているドライバーズ選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、決勝に焦点を当てて作業に取り組み、5番手を記録した。
直近2戦を制しているランド・ノリス(マクラーレン)は、フェラーリ勢と同じくミディアムでベストラップを刻み、6番手につけた。7番手には、同じくミディアムを履いたアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)が続いた。
8番手はガブリエル・ボルトレート(アウディ)、9番手はフランコ・コラピント(アルピーヌ)、そしてピエール・ガスリーに代わってアルピーヌをドライブしたポール・アーロンは10番手に滑り込んだ。
セルジオ・ペレスに代わってキャデラックをドライブしたコルトン・ハータは、わずか5周で走行終了を余儀なくされた。MAC-26に油圧系統とみられるトラブルが発生し、マシン回収のためにセッションは赤旗中断となった。
🔴 RED FLAG 🔴
The drivers return to the pits as marshals recover the Cadillac #F1 #ItalianGP pic.twitter.com/OK4oloJvZ7
— Formula 1 (@F1) September 4, 2026
ハジャーの欠場に伴い、2戦連続でレーシング・ブルズから代役出走する角田は、ミディアムでフライング・ラップを走り、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に次ぐ12番手でセッションを終えた。7番手を記録したチームメイトのリンブラッドとの差は0.769秒と大きく開いた。
残り21分では、前方でタイヤを温めるために蛇行していたアーロンに接近。無線で苛立ちをあらわにする場面もあった。
マックス・フェルスタッペンに代わってレッドブルRB22をドライブした岩佐は17番手に沈んだ。同じRB22をドライブしたローソンからは1.440秒遅れた。
Aero rakes aplenty 👀
Ayumu Iwasa is piloting Max Verstappen's Red Bull is this first practice session #F1 #ItalianGP pic.twitter.com/HIokoWkjt7
— Formula 1 (@F1) September 4, 2026
事前にモンツァでの苦戦を予想していたアストンマーティン・ホンダは、2台とも下位に沈んだ。
フェルナンド・アロンソは21番手。走行中にはフロントウイングの作業でガレージに留まる時間があり、コース復帰後にはグラベルへホイールを落とす場面もあった。ランス・ストロールも19番手に終わり、トップとの差は3秒以上に達した。
どこでエネルギーを回生し、それをどこでどう使うかというエネルギーマネジメントでの試行錯誤、大きく分かれたタイヤ戦略、そしてそれらを含めた走行プログラムの違いから、FP1の結果だけで序列を判断することはできないが、それでもフェラーリが上々の滑り出しを見せたことは確かだ。
2026年F1第13戦 イタリアGP フリー走行1(FP1)リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:23.008 | 0.000 | 29 |
| 2 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:23.181 | 0.173 | 26 |
| 3 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:23.312 | 0.304 | 27 |
| 4 | 30 | ローソン | レッドブル | 1:23.433 | 0.425 | 26 |
| 5 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:23.644 | 0.636 | 27 |
| 6 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:23.719 | 0.711 | 26 |
| 7 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:23.802 | 0.794 | 29 |
| 8 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:24.006 | 0.998 | 21 |
| 9 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:24.028 | 1.020 | 27 |
| 10 | 61 | アーロン | アルピーヌ | 1:24.177 | 1.169 | 23 |
| 11 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:24.184 | 1.176 | 26 |
| 12 | 22 | 角田裕毅 | レーシングブルズ | 1:24.571 | 1.563 | 27 |
| 13 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:24.626 | 1.618 | 27 |
| 14 | 87 | ベアマン | ハース | 1:24.646 | 1.638 | 28 |
| 15 | 46 | ブラウニング | ウィリアムズ | 1:24.740 | 1.732 | 25 |
| 16 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:24.827 | 1.819 | 25 |
| 17 | 36 | 岩佐歩夢 | レッドブル | 1:24.873 | 1.865 | 24 |
| 18 | 31 | オコン | ハース | 1:25.852 | 2.844 | 26 |
| 19 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:25.984 | 2.976 | 27 |
| 20 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 1:26.066 | 3.058 | 23 |
| 21 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 1:26.072 | 3.064 | 21 |
| 22 | 25 | ハータ | キャデラック | 1:29.922 | 6.914 | 5 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 32℃ |
| 路面温度 | 53℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1イタリアGP |
|---|---|
| セッション種別 | フリー走行1 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | モンツァ・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1922年 |
| 全長 | 5793m |
| コーナー数 | 11 |
| 周回方向 | 時計回り |