体制未定…ハミルトン、エンジニア交代の「弊害」に言及。古巣のF1圧縮比騒動ではFIAに”注文”

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フェラーリでの2シーズン目を迎えるルイス・ハミルトンは、自身の正式な担当レースエンジニアが今なお正式に任命されていない状況について、2026年シーズンの自身のパフォーマンスに「弊害」をもたらすとの見解を示した。

フェラーリは今年1月、ハミルトンの跳ね馬デビューイヤーを支えたリカルド・アダーミを別の役職へ異動させた。後任についてチームから公式発表はないものの、かつてキミ・ライコネンを担当していたカルロス・サンティが暫定的に任命されたとみられている。

ハミルトンは、サンティの任命は「数レースのみの暫定的な解決策」に過ぎないと述べ、シーズン序盤に再び別の担当者に交代する可能性を示唆した。

交代がもたらす悪影響、アダーミ交代への思い

この不安定な状況についてハミルトンは、本来であれば複数シーズンにわたり苦楽を共にしてきた人物とともに開幕を迎えたいとしたうえで、「非常に困難な時期だ」と表現。「シーズン序盤にまた交代することになる。新しい人と仕事をする方法を学ばなきゃならない」と説明した。

シーズン中に担当エンジニアが変われば、その都度、新たに信頼関係を築き、コミュニケーションのスタイルや作業手順を再構築する必要がある。そうした負担が成績に影響を及ぼす可能性は当然に想定される。

ハミルトンは、アダーミの異動について「本当に難しい決断だった」と明かし、「昨年、彼が注いでくれた努力と、厳しい一年の中で示してくれた忍耐に心から感謝している」と語った。アダーミとの無線を通じたやり取りでは、コミュニケーションの齟齬が何度も指摘されていた。

新世代マシンへの評価と、圧縮比騒動への懸念

ハミルトンはまた、新世代F1マシンの感触についても言及した。ダウンフォースの減少に伴い「GP2マシン」のような挙動だとしつつも、前世代のグラウンドエフェクトカーより「ドライブしていて楽しい」と前向きに評価した。

もっとも、現在の「SF-26」は依然としてベースラインの段階にあり、理想には程遠い状況だ。ハミルトンによれば、タイヤ、エアロパッケージ、車高、メカニカルバランスなど、あらゆる項目でテストを重ねている最中だという。

ハミルトンは、強風という悪条件の中で迎えたバーレーンテスト初日の走行を踏まえつつ、現時点で「SF-26」のポテンシャルを評価するのは時期尚早との見方を示した。

一方でハミルトンが注視するのは、かつて所属していたメルセデスの動向だ。現在パドックでは、メルセデスが圧縮比測定方法のグレーゾーンを突き、アドバンテージを得ているとの話題が大きな注目を集めている。

ハミルトンは、メルセデスのパワーユニット(PU)が他メーカーよりも「余計にパワー」を秘めているとの「噂」に触れ、「FIAがこの問題を適切に処理し、僕らが公平な条件で戦えるようにしてくれることを願う」と述べ、特定のチームが技術規則の解釈を利用して優位に立つことへの懸念を示した。

FIAのシングルシーター部門を統括するニコラス・トンバジスは、一部のチームがエンジン作動時に圧縮比を高めている可能性を事実上認めており、「シーズン開幕までに解決」する姿勢を示している。