コラピント、造反から一転 ― “オーダー無視”のアメリカGPを経て服従姿勢を鮮明に

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2025年F1第19戦アメリカGPで発生したアルピーヌのチームオーダー騒動。ルーキーのフランコ・コラピントは、今週末のF1メキシコGPを前に態度を一転させ、チームの指示に従う姿勢を鮮明にした。

アメリカGPでの「造反」と正当化

レース終盤、チームメイトより3周分フレッシュなタイヤを履くコラピントは、後方からガブリエル・ボルトレート(ザウバー)が迫る中、僚友ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に激しいプレッシャーをかけた。

チームからは繰り返し「ポジションを維持せよ」、つまりガスリーを抜くなとの指示が出ていた。だがコラピントは、「いやいや、何だって?ポジションキープ?彼が遅いのに!?」と応答。残り3周のターン1でこの指示を無視し、強引にガスリーを抜き去った。

コラピントの判断には一理あったようにも見えた。その後、ガスリーはボルトレートに追い抜かれたが、コラピントは最後までポジションを守りきった。もしガスリーが前に留まっていたら、両者ともボルトレートに抜かれていた可能性もある。

レース直後、コラピントはスペイン語メディアに対し、チームオーダーに反した自身の行動を正当化した。

「僕の方が速かったし、状況的にも僕が前に出るのがベストだった。ボルトレートに攻められてたから、ポジションを守るにはそれが最善だったんだ。とはいえ、16位や17位を争ってる中で、あれこれ議論する意味なんてないと思うけどね」

アルピーヌ首脳、指示無視に不快感

だが、アルピーヌの2台は燃料的にレースを完走できるかギリギリの状態にあったと推察される。不要なバトルは燃料消費を増やすリスクがあり、それがチームオーダーの主な理由であった可能性が高い。

アルピーヌのマネージングディレクター、スティーブ・ニールセンはレース後、コラピントの行為に対し、明確な不快感を示した。

「ピットウォールからの指示は絶対的なものだ。それが守られず非常に残念に思う。この件については内部で検証を行い、適切な対応を取る」

コラピントの行動は結果的にチームに利益をもたらしたようにも見える。だが、チームオーダーを無視したという事実は、組織の統制という観点から看過できるものでもない。

まして今季途中にジャック・ドゥーハンの後任として加入したばかりのコラピントにとって、この行動は決して得策ではない。2026年のフルタイムシート獲得を目指す上で、チームとの信頼関係を損なう行為だった。

メキシコGPを前に一転、服従姿勢を示す

アルピーヌは、どうやらエルマノス・ロドリゲス・サーキットでの週末を前に、コラピントを戒めたようだ。アメリカGPであれほど自身の判断を正当化したコラピントであったが、メキシコGPに先立つプレスリリースの中で、発言内容を大きく転換させた。

「日曜のチーム内の状況について、内部で話し合った。どんな状況でも、チームの指示は常に守らなきゃいけない。それは明白だ」

「僕らはチーム一丸となって、各セッション、各レース週末ごとに良くなっていくっていう、同じ目標に向かって取り組んでいる」