決勝レース前のドライバーズパレードで談笑するニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、2025年7月27日(日) F1ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)

フェルスタッペン、「7部門の現役F1最強ドライバー」を選出―4部門を”あの名手”が独占

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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスペインの日刊スポーツ紙『ムンド・デポルティーボ』のインタビューに応じ、各分野で最も優れた現役F1ドライバーを選出した。

対象となったのは「予選」「決勝」「レースにおける知性」「オーバーテイク」「ディフェンス」「競争心」「カリスマ性」の7部門。ただし自身を選ぶことはできないというルールが設けられた。

予選はルクレール、レースはアロンソ

予選2番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、ポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2023年5月27日F1モナコGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

予選2番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、ポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2023年5月27日F1モナコGP

予選で最も優れているドライバーとして、フェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)の名前を挙げた。「うーん、難しいけど、今は…予選ではシャルルが本当に優れていると思う」と語り、通算27回のポールポジションを誇るモナコ人ドライバーを高く評価した。

一方で決勝レースについては「昔からフェルナンドのレースを見るのが好きだったんだ。彼は本物のファイターだ。そこがすごく好きなんだよ」と述べ、通算2367ポイントを稼ぎ出してきた2度のF1王者フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を称賛した。

経験と防御力に光るアロンソ

レース運びの知性について問われると、フェルスタッペンは再びアロンソを選出。「経験がものを言う」との見解を示し、41歳のベテランの老練さを強調した。

さらにディフェンスについても「フェルナンド・アロンソ!彼のディフェンスは見事だよ」と絶賛。加えて「間違いなくフェルナンドだ」と語り、競争心という点でもアロンソを最上位に位置づけた。

F1オーストラリアGPの表彰台に上がった2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年4月2日アルバート・パーク・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1オーストラリアGPの表彰台に上がった2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年4月2日アルバート・パーク・サーキットにて

オーバーテイク能力については再びルクレールを評価したが、カリスマ性に関しては「F1マシンをドライブすることには関係ない」として、特定の人物を挙げることはなかった。

「史上最高のドライバー」は選ばず

最後に「史上最高のドライバー」を問われると、フェルスタッペンは「判断できないよ。時代ごとに素晴らしいドライバーが大勢いるからね。重要なのは、これまで存在した全ての優れたドライバーをただ評価することだと思う」と答え、敬意を示した。

結果として、フェルスタッペンは7部門のうち4部門でアロンソを選出した。一方で、2021年に歴史的なタイトル争いを演じた宿敵ルイス・ハミルトン(フェラーリ)への言及はなかった。

このインタビューの後にフェルスタッペンは、2025年F1第15戦イタリアGPで史上最速のポールポジションを獲得。決勝レースでも史上最速でモンツァ・サーキットを53周し、マクラーレン勢を抑えて圧勝を飾った。