
F1カナダGP:角田裕毅とボルトレートを召喚、競技規則違反の疑い
国際自動車連盟(FIA)は、2025年F1第10戦カナダGPのフリー走行3回目(FP3)を終えて、角田裕毅(レッドブル・レーシング)とガブリエル・ボルトレート(ザウバー)の2名を召喚した。現地時間14時15分および、14時30分より聴聞会が行われる。
当該セッションは、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、開始から約20分後にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が悪名高き”チャンピオンズ・ウォール”に衝突。これに伴って赤旗が提示された。
角田は赤旗提示中、スローダウンしてピットに戻ろうとしていたピアストリをバックストレート上で追い越したと見られる。FIA国際競技規則(ISC)付則H第2条5項4号1 b)では、赤旗下における追い越し行為を禁止している。
一方、ボルトレートも赤旗が掲示された直後、最終ブレーキングゾーンにおいてオリバー・ベアマン(ハース)を追い越した可能性がある。ただし、赤旗の提示と追い越しのタイミングが極めて接近していたため、こちらは状況判断が争点となりそうだ。
角田は最下位20番手、ボルトレートは19番手でこのセッションを終えている。
なお、同じFP3ではジョージ・ラッセル(メルセデス)が2度にわたってピットレーンの制限速度を超過。それぞれ0.1km/hおよび0.2km/hという僅かな違反ではあったが、チームに対して合計200ユーロ(約3万3千円)の罰金が科された。