2024年F1世界選手権第23戦カタールGPの唯一のプラクティスセッション（FP1）が11月29日に行われ、シャルル・ルクレール（フェラーリ）が1分21秒953のトップタイムを記録。コンストラクターズ選手権争いのライバルであるマクラーレンをリードした。

角田裕毅（RB）はバルテリ・ボッタス（ザウバー）、ランス・ストロール（アストンマーチン）、ジョージ・ラッセル（メルセデス）、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）、ルイス・ハミルトン（メルセデス）を抑え、5番手に食い込んだ。

カタールGPでは今季最終6回目のスプリントが採用される。昨年よりも涼しいコンディションの中で全20台は、数時間後に控えるスプリント予選に向けてセッティング作業に取り組んだ。コース特性上、トラフィックが問題となり、無線では不満の声が多く飛び交った。

ロサイル・インターナショナル・サーキットは周囲を砂漠に囲まれており、路面の埃が影響して序盤はグリップが低い状況だった。しかし、セッションが進むにつれて路面にラバーが乗り始め、タイムが大幅に改善した。

フェラーリ自身も認めていたように、下馬評では広くマクラーレン優位と見られていたが、2台のSF-24は他とは異なりミディアムタイヤを使用せず、ハードタイヤに集中し、セッション終盤までタイムシートのトップを独占した。

他車同様、残り10分を切ってソフトタイヤに履き替えると、カルロス・サインツはセクター3で失速して4番手に留まったものの、ルクレールはランド・ノリスに0.425秒、オスカー・ピアストリに0.472秒の大差をつけてFP1でトップに立った。

フェラーリ勢だけは、残りのセッションを見据えてミディアムを1周のみの皮むき走行に留め、以降は使用しなかった。

前戦ラスベガスGPで4度目のドライバーズチャンピオンを確定させたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）はトップから1.2秒遅れの11番手に留まった。チームメイトのセルジオ・ペレスはさらに遅れ、2.2秒差の19番手と低迷した。

ピエール・ガスリー（アルピーヌ）は唯一、ソフトタイヤで計測ラップを走らず、ミディアムで記録した15番手が自己ベストとなった。

リアム・ローソン（RB）は角田裕毅に対してコンマ5秒遅れ、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）に次ぐ14番手でセッションを終えた。

スプリント予選は日本時間11月29日(金)26時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第23戦カタールGPフリー走行1（FP1）リザルト

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