不確実性に直面するレッドブルF1、2025年布陣変更の可能性を認めるホーナー
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2025年シーズンを前にドライバーラインアップを変更する可能性があると認めた。
マックス・フェルスタッペンが今週末のラスベガスGPで4年連続のドライバーズタイトルを決める可能性がある一方で、セルジオ・ペレスは直近5戦で僅か8ポイントしか獲得できておらず、ドライバーズ・ランキングでは8位に留まっている。
ペレスが過去21戦で積み上げたポイントは、フェルスタッペンの総獲得ポイントの4割にも満たない。ペレスの不振が大きく響き、レッドブルはコンストラクターズ選手権で3位に甘んじている。
ホーナーはこれまで、原則としてペレスを擁護する姿勢を示してきたが、マクラーレンやフェラーリとの争いを勝ち抜くためには、ペレスの改善が「切実」に必要な状況だと指摘した。
「ここ数週間から数ヶ月にかけて、彼は非常に厳しい状況にある」とホーナーは語った。
「しかしながら、コンストラクターズ選手権の観点から言えば、2台が揃って上位を争うことがどうしても必要で、それが達成できていないのが現状だ」
「だからこそ、チュコ(ペレス)が残り3レースで良いパフォーマンスを見せてくれることを期待している」
ホーナーはまた、「彼の力なくしてコンストラクターズ選手権を勝ち取ることは不可能だ」と付け加えた。
他のチームとは異なり、レッドブルは4名のF1レギュラードライバーを抱えているため、ドライバー交代は容易だ。姉妹チームのRBでレースを戦う角田裕毅やリアム・ローソンに加え、ジュニアドライバーには岩佐歩夢やアイザック・ハジャーといった若手が控えている。
ヘルムート・マルコは今月初め、最終アブダビGP後のポストシーズン・テストの結果を踏まえ、2025年に向けてドライバーラインナップを検討する方針を示したが、ホーナーも同様に、来季を前に変更を加える可能性を認めるとともに、契約上、それが可能だとも仄めかした。
「我々のドライバーの契約状況は明確だ。故に、来年のメルボルン(開幕戦)まで決定を引き延ばすことも可能だが、年末には否応なく、腰を据えてあらゆる情報を検討することになるだろう」とホーナーは語った。