角田裕毅「ハースとアストンはかなり速い」新仕様で挽回11番手も”不十分”と指摘
旧型フロアを使ったFP1では、最新スペックのダニエル・リカルドに1秒もの遅れを取り、15番手と下位に沈んだ角田裕毅(RBフォーミュラ1)だが、同じ新型を使ったFP2ではコンマ4秒速い11番手をマークした。
角田裕毅は誰よりも早くソフトタイヤを履いてFP2の予選シムに取り組んだ。その後の路面の改善を考慮すれば、トップ10に入るだけのポテンシャルがあると考えられるが、今週末のアゼルバイジャンGPも中団上位争いは熾烈な様相で、角田裕毅に気の緩みはない。
クルマを降りた角田裕毅は「まずまずの1日でした。FP1での滑り出しはかなりトリッキーでしたが、FP2に向けて大きく前進できたと思います」と1日を振り返った。
「とは言え、特にハースとアストンがかなり速く、中団トップを争うには十分ではありません。明日に向けて幾らか改善の余地があると思います」
「少なくとも、これまでのところはセッション毎に前進できていると思うので、この調子を維持して最大限の結果を目指していきたいと思います」
FP1でクルマのバウンシングについて不満を漏らしていた件については、既に解決しているようで「FP2で修正できました」と説明した。
チームとしては、2台で最新スペックを走らせたFP2のフロア比較テストの結果を分析し、更なる改善が予想される路面状況に合わせて、2日目に向けたセットアップを検討することになる。
レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインによると、マシンバランスは依然として完璧ではなく、「いずれのドライバーも完全には満足していない」状況だという。
予選ではもちろん、Q3進出を目指すことになるが、2日目に向けてクルマのどういった部分に変更を加える予定なのだろうか?
「微調整になると思います。路面がグリーンなこの手のコースでは、あらゆる場所で完璧なバランスを取るのはかなり難しいと思いますが、すでに幾つかのアイデアがありますし、FP3までには時間があるので、できる限りのことをして改善していきます」と角田裕毅は答えた。
2024年F1アゼルバイジャンGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手セルジオ・ペレス(レッドブル)を0.006秒差で退けた。
FP3は日本時間9月14日(土)17時30分から、公式予選は同21時から1時間に渡ってバクー市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。