カタロニア・サーキットのパドックでメディアに対応するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年6月20日(木) F1スペインGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

不吉?”不満無線”変わらずも様子が異なる5番手フェルスタッペン

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モナコやカナダでの初日と同じ様に、無線を通してクルマに不満を訴える様子は変わらなかったが、1日を振り返るマックス・フェルスタッペンのコメントはここ最近とは様子が異なるライバルチームにとって些か不吉なものだった。

シーズン15戦を残して早くも4基目のパワーユニットを開封し、グリッド降格ペナルティ待ったなしとなったチャンピオンシップリーダーは、FP1ではクラッチの問題を訴え2番手に留まり、ミッドコーナーでのアンダーステアに不満を訴えたFP2では5番手に終わった。

無線での不満の原因について問われたフェルスタッペンは次のように述べ、両セッションを通してセットアップの選択肢を評価していただけだと説明した。

「あれはFP1とFP2で幾つか異なるセットアップを試していただけなんだ。ちょっとした微調整だよ」

「少なくとも今日は特に問題もなかったし、僕らが望んでいたような、これまでよりも普通の1日だったと思う。今はクルマを少しばかり整えることに焦点を当てているんだ。でもそれはごく普通のことだ」

本格的な夏に向けて展開されるヨーロッパラウンドは序盤よりも気温の上昇が予想される。レッドブルは形状を改良したサイドポッド・インレットをバルセロナに持ち込み冷却効率を向上させた。

この変更に合わせてパフォーマンスダウンに繋がる冷却ルーバーの数を抑えるなど、エンジンカバーは当然として、フロアまでが変更された。

また、リア側のダウンフォースを増強すべく、下部ビームウイングの幅を拡大。これに合わせてリアウイングの翼端板も調整された。

アップグレードの感触についてフェルスタッペンは「本当に僅かな変更であって、大掛かりなものではないけど、今のところは全て正常に機能しているように思う」と説明した。

縁石やバンプがRB20の弱点を露呈させたモナコやカナダとは異なり、パーマネントトラックのカタロニア・サーキットは路面がスムーズで、先の2つとは異なりオーソドックスなF1サーキットだ。

予選はフェラーリ、マクラーレン、そして場合によってはメルセデスを交えた三つ巴、あるいは四つ巴のポールポジション争いが予想される状況だが、金曜のロングランを見る限り、RB20のレースペースは明らかに他を上回っていた。


2024年F1スペインGPのFP2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続き、トップ3は0.055秒という僅差の争いとなった。

FP3は日本時間6月22日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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