ダニエル・リカルド、”ワイルド”な4番手に上機嫌「やれるとは思ってたけど…!」苦境からの好転を確信
5月3日(金)に行われた2024 F1第6戦マイアミGPスプリント予選で堂々の4番グリッドを獲得したダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、その喜びを隠し切れない様子だった。
鈴鹿での日本GPまではチームメイトの角田裕毅に完敗の状況が続いていたが、前戦中国GPをターニングポイントとして復調の兆しを見せており、8度のグラプリウィナーは「状況が好転しているのは間違いない」と感じている。
SQ1では2セットのミディアムを投じながらも、角田裕毅に0.013秒の遅れを取ったリカルドだが、壁に”キス”する果敢な走りで5番手を刻んでSQ2を突破すると、SQ3では3番手セルジオ・ペレス(レッドブル)に迫る大金星の4番グリッドを持ち帰った。
スプリント予選を振り返ったリカルドは「僕ならやれるとは思っていたけど、2列目スタートを期待していたかっていうと、そこまで良いとは思ってなかったね!」と終始、笑顔でインタビューに応じた。
「SQ2での感触がかなり良かったから、あのラップで十分、SQ3に進めると思っていたんだ。SQ2で5番手だったから、『SQ3でも5番手だったらいいな』って思ってたんだけど、最終的に4番手を獲得する事ができた!」
「いやーワイルドだった。ラップは良かったけれど、このコースはトリッキーでクリーンに走るのは難しいからね。ほら、ここのミドルセクターにはジャンプしながら超えなきゃならないシケインがあるからさ。あれ大変なんだよ」
「2ラップとも、ターン16?の出口かな。壁にキスしちゃったけど。あ!最初の1回目のやつはキスじゃなくてヒットだね! 結構大きかった気がする。まっ、それは良いけど、全力で攻めた事は間違いない。それがラップタイムに繋がったかどうかは分からないけどね」
「でも本当に良い気分だし、今日の自分の走りを本当に誇らしく思う」
「チームとしてもここ数戦、アップグレードを重ねてきた。中国ではシャシーを変えて、ここでは新型のフロアを手に入れた。状況が好転しているのは間違いないように思う」
スプリントで表彰台に上がることを夢見ているか?と問われたリカルドは「…もちろんさ! 夢見るだけなら優勝だってね!」と答えた。
「上位からスタートできるから本当に良い感じだと思う。中団からのスタートだと、大抵、ちょっとした混乱があるからね。前の連中と一緒に上手くスタートを切って、最初の数ラップでこれを交わして、大量のポイントを持ち帰られたらいいね」
2024年F1マイアミGPスプリント予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)を退けポールポジションを獲得した。
スプリントは日本時間5月4日(土)25時から、公式予選は同29時から1時間に渡ってマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。