動くウィリアムズF1、ニューウェイとの契約交渉認める…”黄金期の再タッグ”に向け獲得競争に名乗り
2025年第1四半期での現行契約の早期解除でレッドブルと合意した稀代の天才、エイドリアン・ニューウェイの獲得に向けて、ウィリアムズが交渉を開始した事が判明した。チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズが認めた。
ニューウェイは19年に渡って在籍したレッドブルの次のキャリア計画を明らかにしておらず、F1に留まるのかどうかも明確ではないが、アストンマーチンやフェラーリが獲得に向けて接触したと見られており、今度はヴァウルズ率いる英国グローブのチームがこの熾烈な争いに加わった事が分かった。
ウィリアムズは1991年から1996年に渡ってパトリック・ヘッドおよびニューウェイ指揮の下、ナイジェル・マンセルに世界タイトルをもたらした1992年のFW14Bを含む数々の名車を世に生み出し、F1世界選手権において驚くべき優位性を発揮した。
優勝59回、ポールポジション78回、そして4度のコンストラクターズタイトルと、まさに黄金期と呼ぶにふさわしく、アクティブサスペンションやトラクションコントロールなど、このスポーツにおける新たな基準を確立する革新的なテクノロジーを導入してF1を次の時代に導いた。
しかしながら1997年にニューウェイが去り、BMWが撤退して以降、右肩下がりに競争力を失っていき、ウィリアムズは2020年に米投資会社ドリルトン・キャピタルに売却され、目下、ヴァウルの下、復権に向けての長期的な道のりを歩んでいる。
英「AUTOSPORT」とのインタビューの中でヴァウルズは、F1マイアミGPが行われる前の週の4月26日(金)にF1で最も著名かつ成功したデザイナー、エンジニアであるニューウェイと話し合ったことを認め、近日中に再び、会合の場を持つ予定だと明かした。
ニューウェイについてヴァウルズは「F1における象徴的存在であることに疑いの余地はない」と述べ、「ウィリアムズ以降に彼が在籍したチームはすべて優勝候補になった。これは偶然ではない。彼がこのスポーツに与えた影響なのだ」と付け加え、そんなニューウェイにアプローチしないのは「怠慢」であるとさえ語った。
ヴァウルズによると最初の話し合いは「本当に軽いもの」であったが、獲得に向けた「議論」が行われた事は間違いないとして、これが実現すれば黄金期の「ドリームチーム」の再結成になると認めた。