F1レギュレーション解説「ライセンス編」
F1レギュレーションの中から、ドライバーのF1参戦資格、すなわちドライバーライセンスに関連する主だったルールを厳選しその要点を以下にまとめる。FIAスーパーライセンスに関する詳細は用語集の「スーパーライセンス」を参照されたい。
ライセンスに関連する主なルール
- チームがシーズン中に使用できるドライバーは最大4名
- ドライバー変更は予選開始前であれば常に許可される。後任のドライバーは元のドライバーに割り当てられたエンジンとタイヤを使用
- すべてのドライバーはFIAスーパーライセンスを所持していること
- ライセンス取得のためには、3年間でライセンスポイントを40獲得する必要がある。同ポイントは各参戦カテゴリ毎に異なる。
- ライセンス取得の資格がありつつもF1シートがないドライバーに対して、3年間のポイント有効期間を設ける
- ライセンス取得資格にはポイントだけでなく、ジュニアシングルシーターで少なくとも2年間を過ごすこと、道路運転免許証を保持していること、F1のスポーティング・レギュレーションに関するテストに合格すること、最近のF1カーで300km以上のテストを行うこと、などが含まれる
- フリー走行3では、最大2名のドライバーを追加で走らせることが可能
2020年よりF1フリー走行に出走することでスーパーライセンスポイントを獲得出来るようになった。フリープラクティス限定のスーパーライセンス保有者であれば、1回のセッションで100km以上を走行した場合に1点を獲得できる。なお、当該セッション中にペナルティポイントが科された場合は加算の対象とならない。1つの週末で最大1点まで、また、3シーズンで最大10点を獲得できる。
手短に2022年のF1レギュレーションを知りたい方は「2022年F1ルール主要変更点のまとめ」を、より詳しくルールの全体像を知りたい方は「F1ルール完全網羅版」を参照されたい。