ジョージ・ラッセル、立て続けに科された”フェア”なペナルティ
土曜のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で立て続けに科された2件のペナルティについてジョージ・ラッセル(メルセデス)は「フェア」だったと述べ、甘んじて受け入れた。
2023年F1アメリカGPシュートアウトでラッセルは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受け、11番グリッドに後退した。
スプリントのオープニングラップでその分を一気に帳消しにする追い抜きを見せたが、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の密告を経て、4輪全てがコース外にある状態でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を追い抜いたとして5秒ペナルティを受けた。
その結果、7位フィニッシュながらも8位に後退し、代わってガスリーが7位入賞を飾った。
レースを終えたラッセルは「今日は僕にとって少しばかり、とっ散らかった1日だったけど、ペナルティは2つともフェアだった。受け入れている」と振り返った。
「ガスリーが既に彼をパスしていたから、スプリントではピアストリにポジションを返すことができなかった。もしピアストリに順位を返したら、ガスリーにも抜かれてしまうからね」
「自分としては楽観的に考えていたから少し残念ではあるけど、いずれにしても土曜に獲得できるポイントはそれほど多くない」
チーム代表を務めるトト・ウォルフは「我々はポジションを返すべきだった」と述べ、ラッセルと同じようにペナルティは完全に正当なものだったとの認識を示し、「我々は5秒以上を引き離せるだけのペースがあると思っていた。私のミスだ」と付け加えた。
ラッセルはレースペースではなく1ラップペースが自身の強みと考えているが、COTAでは予選、シュートアウト共に不調で、これに関しては「少し奇妙な週末になった」と語った。ただし週末の中で何よりも優先順位が高いのは日曜の本戦だ。
「5番手スタートは表彰台を狙えるポジションだ。面白いレースになりそうだ」とラッセルは続ける。
「スプリントではタイヤの感触が良かったけど、空が曇っていて気温が少し低かった事が助けになったのだと思う」
「明日は1ストップと2ストップの両戦略が接近するだろうから、臨機応援に対処するためにダイナミックなアプローチで臨む必要がある」
ラッセルの前方、2列目にはチームメイトのハミルトンとカルロス・サインツ(フェラーリ)が、そして最前列にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)とランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶ。
「フェラーリ勢やノリスと良い戦いができるはずだ。彼らの方が前からスタートするけど、速さは僕らに分があるかもしれない。どうなるか楽しみだ」とラッセルは付け加えた。
2023年F1アメリカGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションに着く決勝レースは日本時間10月22日(日)28時より、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。