ローソンのF1レンタル移籍は起こり得る?口を開くウィリアムズとレッドブル…角田裕毅の残留確定的との見方が広がる中
角田裕毅とダニエル・リカルドの2024年アルファタウリ残留は確定的との見方が広がっている。これが現実となれば、リアム・ローソンにとって来季レギュラーシートを掴むための唯一の希望はウィリアムズとなる。
ルーキーにも関わらずミスをしない冷静さと、経験のないクルマとコースに対する素早い適応能力、そして1戦毎に着実に成長を続ける21歳のニュージーランド人ドライバーはチームだけなく、パドックにも感銘を与えている。
しかしながら名称変更が予定される伊ファエンツァのチームは来季も現行のドライバーラインナップを維持する見通しで、鈴鹿でのF1日本GPの週末に正式発表が行われると広く考えられている。
この場合、空席が生じる可能性がある唯一のチームはウィリアムズとなる。ローガン・サージェントはまだ来季の契約更新が発表されていない。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はF1日本GP初日を迎えた鈴鹿サーキットで、ローソンが2024年のレースシートに値するかとの質問に対して、2つのシートを巡って3名のドライバーで頭を悩ませる状況は「贅沢な問題」だと語った。
「これはアルファタウリの問題だが、3人の素晴らしいドライバーがいる事は頭痛の種だ。彼はいずれグランプリドライバーになるだろうし、既にグランプリドライバーになっていると言える」
「彼がそれを少し待つ必要があるかどうかにかかわらず、彼は将来に向けて自分の才能を示していると思う」
レッドブルはかつて、カルロス・サインツをルノーに貸し出した事があるが、ホーナーは「もし彼が来年、クルマに乗っていないのであれば他にやることがたくさんあるだろう」と述べ、ウィリアムズへのローソンのレンタルに消極的な姿勢を見せた。
では当のウィリアムズ側はローソンをどのように見ているのだろうか?
チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズは「レッドブルには多くのドライバーがいるがシートの数は僅か2つだ。彼らがどのような決定を下すのか興味深い」と語った。
「彼はここで数レースで印象的な走りを見せている。ローガンとはF2時代にチームメートで、選手権争いで同じようなランキングだったため、直接比較することができた」
「ウィリアムズとアルファタウリという事で、今はクルマも状況も違うため比較することはできないが、彼はシンガポールで力強い仕事をしてみせた」