角田裕毅、2ndシート争いの「圧倒的本命」に浮上との報道…急展開か
F1公式特派員兼プレゼンターのローレンス・バレットは、ダニエル・リカルドと並ぶ2024年のアルファタウリのセカンドシート争いで角田裕毅が「圧倒的本命」に浮上したと伝えた。
スクーデリア・アルファタウリは未だ2つの来季シートを発表しておらず、角田裕毅とリカルド、そしてリアム・ローソンの3名が三つ巴の争いを繰り広げていると考えられている。
バレットはF1日本GPを週末に控えた9月19日(火)に公開されたF1公式サイトの記事の中で関係者からの情報として、レッドブルの経営陣が全面的に支持している事からリカルドが揺るぎない最有力候補だと伝えた。
あまりにもローソンが印象的なパフォーマンスを発揮しているため、一部にはこのままリカルドが戻らず、ローソンがレギュラーシートを手にするのではとの見方もある。
だがバレットによると、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはローソンの活躍如何に関わらず、復帰の準備が整えばシートを戻すと伝えてリカルドを安心させたという。
更には復帰の時期や、不在時にローソンや角田裕毅がどのような成績を収めようとも、レッドブルはリカルドが来季アルファタウリのレースドライバーになることを「切望している」とも聞いていると伝えた。
そして、現在は2つ目のシートを角田裕毅とローソンが競い合っている状況だと伝え、角田裕毅が僅差でリードしていると指摘しつつも、最終的にどちらに転ぶかは不透明との見方を示した。
しかしながら記事の公開から17時間足らずでバレットは「執筆後に幾つかの進展があった。ツノダはリカルドと並ぶ2024年のシート争いで僅かにリードしていたが、圧倒的候補になったと聞いている。ローソンにとっては厳しい事だが、ツノダはシーズンを通して一貫して力強い」と伝えた。
興味深いのは僅か2戦しか消化していないリカルドが3名の中での最有力候補であるという事と、バレットが執筆して以降に一体何が起きたのかという点だ。
推測だが、おそらく記事はシンガポールの週末を経て書かれたものだろう。であるとするならば、また角田裕毅が「圧倒的本命」に急浮上したというのが事実であるとするならば、その要因はレース外にあるという事になる。となると、状況を進展させた要因として考え得るのはホンダとの交渉内容だろう。
何はともあれ、既報と合わせて日本の多くのファンにとっては安心材料と言えそうだが、F1という世界では正式発表まで何が起きるか分からない。安堵と平穏が訪れるのは今日か、明日か、それとも…。