フェルスタッペン、悪夢の予選を経て3件のルール違反疑惑で召喚 / F1シンガポールGP
悪夢のような予選Q2敗退を経てマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、計3件のレギュレーション違反疑惑でスチュワードに召喚された。グリッド降格ペナルティを受けた場合、前人未到の11連勝は望めそうにない。
レッドブルRB19は今季全勝を誇る完全無欠のマシンだが、マリーナベイ市街地コースでの1ラップではライバルの後塵を拝した。姉妹チームのアルファタウリAT04をドライブする新人リアム・ローソンに1000分の7秒差で蹴落とされ、11番手で敗退を喫したシーンは衝撃を以て受け止められた。
マシンバランスもさる事ながら、敗退の大きな要因はタイヤだろう。最終計測に向かったフェルスタッペンは僚友セルジオ・ペレスと同じ様に、フロントタイヤが全く機能していないように見受けられた。
如何にレースペースが良かろうとも、ここは抜けないマリーナベイ。審議次第では更に厳しい状況に追い込まれる可能性がある。
インシデントの一件目は、Q2での角田裕毅(アルファタウリ)に対する走行妨害だ。1回目の計測ラップを台無しにされた角田裕毅はラスト1チャンスに懸けたものの、上手くまとめ切る事ができなかった。Q1での自己ベストはQ3進出に足るものであっただけに悔やまれる。
フェルスタッペンはQ1でも2件のインシデントに関与した。
フェルスタッペンは青信号が灯っていたにも関わらず、ピットレーンで長時間停車して後続を妨害した疑いが持たれている。
また当初、ターン16~19区間でスロー走行した複数台を調査するとアナウンスされていた件に関しては、クイックラップ中のローガン・サージェント(ウィリアムズ)を妨害した疑いがあるとしてフェルスタッペンが召喚された。現時点では他に召喚された者はいない。
フェルスタッペンはスポーティング・ディレクターを務めるジョナサン・ウィートリーを連れ添って、現地23時から立て続けに行われる聴聞会に向かった。