アレックス・パロウ、2024年F1デビューに向け”ほぼ全て”のチームと交渉か
2021年のインディカー・シリーズチャンピオン、アレックス・パロウは2024年のFIA-F1世界選手権デビューに向けて「ほぼ全て」のF1チームに売り込みをかけているようだ。
米「Indystar」によると、パロウをマネージメントするMIMはグリッドの大多数のチームと接触するなど、26歳のスペイン人ドライバーのF1入りを「全面プッシュ」している。
中でも契約に至る可能性があるのは、角田裕毅擁するアルファタウリ、ローガン・サージェントの見通しが不透明なウィリアムズ、アルファロメオの3チームだという。
法廷沙汰を経てチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)での3年目を迎えたパロウは今季8戦を終えて、僚友マーカス・エリクソンに大差を付けてチャンピオンシップをリード。2度目のシリーズ制覇に向け邁進している。
パロウは今年、CGRからインディカー・シリーズに参戦する傍ら、マクラーレンの公式F1リザーブ・ドライバーを務めている。
来季に向けてはCGRからマクラーレンに移籍するものと考えられているが、その契約には7月末までにF1のレースシートを見つけた場合、解除が可能との条項があるものと見られている。
6月というシーズンの早い時期にも関わらず、MIMがグリッドを奔走して「ほぼ全て」のF1チームと接触しているのには、こういった背景があるようだ。
「7月末」というタイミングはパロウにとって不利なものと言える。F1の”シリーシーズン”が本格化するのはサマーブレイクとなるのが一般的で、今年で言えば7月30日の第13戦ベルギー後となる事が予想される。
仮に8月以降にF1チームと合意に至った場合、ローンという形が考えられるが、空いたインディカーのレースシートを埋める必要があるためマクラーレンが簡単に同意するとは考えられず、貸し出すにせよ、かなりの支払いを要求する可能性がありそうだ。