ジェームズ・ヴァウルズ（英：James Vowles）はイギリス・イースト・サセックス州フェルブリッジ出身のモータースポーツ・エンジニア。2023年シーズンよりヨースト・カピートの後任としてウィリアムズF1チームのチーム代表を務める。その綴りから「ボウルズ」と表記するメディアもあるが、発音は「バウルズ」「ヴァウルズ」に近い。

ブラウンGPとメルセデスで計9度のF1コンストラクターズ・タイトル獲得に貢献してきた人物。クランフィールド大学でモータースポーツ・エンジニアリング&マネジメント修士号を取得後、ブリティッシュ・アメリカン・レーシングでF1キャリアをスタートさせて以降、英国ブラックリーのチームでキャリアの全てを過ごしてきた。

ブリティッシュ・アメリカン・レーシングは2003年にBARへと改称。2006年以降はホンダ・レーシング・F1チーム、そしてロス・ブラウンによるマネジメント・バイアウトを経て2009年にはブラウンGPに、そして翌年にはメルセデスと、オーナー及びチーム名が変更されたが、ヴァウルズは一途にブラックリーに留まり続けた。

ジェンソン・バトンの2009年F1ワールドチャンピオン獲得への貢献を経て、メルセデスでは2010年よりチーフ・ストラテジストを務め、その後、モータースポーツ戦略ディレクターとしてピットウォールからチームのコンストラクター8連覇並びにルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのタイトル獲得を支えた。