フレデリック・バスール、ビノット後任確定報道相次ぐ「フェラーリからオファーがあれば行くしかない」とザウバー
アルファロメオ(ザウバー)F1チームのCEO兼代表を務めるフレデリック・バスールがマッティア・ビノットの後任としてスクーデリア・フェラーリの代表に就任するとの確定報道が相次いでいる。
跳ね馬は依然として沈黙を保っているが、バスールは既に2023年シーズンに向けてマラネッロ近郊に家を購入済みだとされ、イタリア国内では週内にもアルファロメオ離脱がアナウンスされるとも報じられている。
ビノットの後任がバスールに決定したとするスイス「Blick」とのインタビューに応じたヒンウィルのチーム創設者、ペーター・ザウバーは驚いたかと問われると「イエスでもあり、ノーでもある。でもまあ、フェラーリからオファーがあれば行くしかない!」と答えた。
「ただ創業者エンツォを含むフェラーリの歴史を知る者であれば 、チームリーダーの寿命はたいてい短いことを知っているだろう。12年以上統治したジャン・トッドは例外だがね!」
仮にバスールがフェラーリに移籍するのであれば、その後任は誰になるのだろうか?
2026年から戦略的パートナーとなる事が決まっているアウディの影響力が既にヒンウィルのチーム内に存在している可能性は否めない。この提携はザウバー株の取得を伴うもので、場合によってはアウディが半数以上の株式を取得してチームを買収する可能性もある。
Blickは論理的な解決策の一つとして、現在スポーティング・ディレクターを務めているビート・ツェンダーの名前を挙げている。
56歳のスイス人技術者は1993年のチームの創設時からザウバーチームに在籍。以降のすべてのレースに参加している古参中の古参だ。
メカニックからチームマネージャーへと転身した現在のツェンダーの役割は、FIAやワーキング・グループとの議論におけるチーム代表者としての活動と、ロジスティクスやガレージの運営管理が主となっている。