ピットウォール・スタンド
ピットウォール・スタンドとは、ピットレーンとコースとの境にあるピットウォールに設営されたチームの司令基地のこと。レース中にチーム代表や戦略スタッフなどがいる場所と言えば分かりやすいだろうか。様々な情報を表示するためのモニターや通信機器が設置されており、ここから各ドライバーへの指示が出される。
鎮座するのは重要人物
ピットウォール・スタンドはレースの指令基地、つまりレース中に発生するあらゆる事柄に対して迅速かつ的確に意志決定をおこなうための場所である。そのため、ここにはレース戦略の決定権を持つ重要人物が居座ることになる。
- 各ドライバーのレースエンジニア
- チーム代表あるいは副チーム代表
- テクニカルディレクター
- パフォーマンスエンジニア
- レーシングディレクター
- その他のスタッフの上級メンバーなど
チームによってはチーム代表や副チーム代表がピットガレージ内にいることもあるが、それはその人物がレース戦略に精通していない、レース戦略を決定する立場にないと考えて差し支えないだろう。チーム代表が必ずしもレースのプロとは限らないのである。
あらゆる情報が集まる情報センター
ピットウォール・スタンドは戦略決定の場であるため、ここにはその判断に必要不可欠な各種情報が全て集まるようになっている。
天気予報、路面の状態・温度、コース上での自チームマシン及び他チームマシンの位置関係、レースコントロールからの情報等など。また、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングとの無線も常時接続されている。これは、ルール上あるいは技術上の問題が発生した場合、即座にレースディレクターと交信できるようにするためである。
面白いもので、フジミ模型からは「フジミ模型 1/20 ピットクルーC F1 ピットウォール・スタンド」なるピットウォール・スタンドの模型が発売されている。