ピットボード
ピットボードとは、ドライバーに現在のポジションや前や後ろの車とのタイム差(インターバル)などを伝えるために用いるボードのこと。各チームがピットウォールからコースに突き出すようにピットボードを掲げることでドライバーに情報を伝える。サインボードとも呼ばれる。
昔は、ドライバーに伝えたい情報を黒板にチョークで書いていたのだが、これだと雨の時に全部流れてしまう。また、金属や木で作ってしまうと重くなってしまうため、近年ではカーボンファイバー製(豪華!)のフレームに、予め用意しておいた”黒いプラスチックに印刷された文字パネル”を取り付ける形をとっている。
無線があるんだから不要なんじゃない?
多くの方はこう思うのではないだろうか、「このハイテク時代になんだってそんなアナログな方法使ってんのさ」と。無線はあるし、黒いプラスチックなんかはめ込まずにディスプレイにするとかLEDボードにすればいいじゃないかと。ましてや近年のF1のステアリングにはディスプレイが設置されているじゃないかと。大丈夫そんなに怒らなくてOK、無論使っているには理由がある。
ピットボードを使い続ける理由
- 無線が壊れた時の予備用
- 視覚情報の方が直感的かつ簡潔に情報伝達ができる
- 無線(聴覚)による情報伝達は集中力を妨げる
- ディスプレイは重く、太陽光の下では読みづらい
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