2022年シーズンのインディカー・シリーズ第10戦の予選がカナダ現地7月16日(土)にトロント市街地コースで行われ、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポーツ）が今季2度目のポールポジションを獲得した。

26号車ゲインブリッジ・ホンダを駆るハータは最後のフライングラップで59秒2698を記録。4月のロングビーチ以来となる予選トップを叩き出した。これにより開幕から9戦連続で続いてきた異なるドライバーのポール獲得記録は潰えた。

最前列2番手には6度のシリーズ制覇を誇るスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が並ぶ。3番手には今季3勝を挙げてチャンピオンシップをリードするジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が続いた。

デイル・コイン・レーシングの新人チームメイト、デイビッド・マルカスが前戦に続きルーキー最上位、自己ベストとなる5番手を刻んだ一方、佐藤琢磨はQ1敗退を喫し、3戦連続で19番グリッドに留まった。

佐藤琢磨は午前のプラクティスセッションで壁と接触。マシン左側に大きなダメージを負った。クルーは限られた時間で何とかクルマを修復。予選開始5分前にピットレーンへと送り込んだが、セットアップという点で「クルマは完璧ではなく」、グループ10番手、総合19番手で予選を終えた。

予選を振り返った佐藤琢磨は「正直なところ、望んでいたような予選にはなりませんでした」と語った。

「今朝のプラクティスの終盤にちょっとしたアクシデントがあり、また、サポートシリーズのアクシデントによる壁の修理の影響でプラクティスが遅れた事もあって、予選までに残された時間はあまり多くありませんでした」

「51号車のクルーは素晴らしい仕事をしてくれましたが、セットアップ作業をやり終える十分な時間はなく、マシンが万全の状態かどうか分からないまま予選に臨む事になりました」

「それでもチームが素晴らしい仕事をしてくれた事は明らかです。コンマ数秒の差で次のラウンドを逃してしまいましたが、ここではそれが決定的な違いに繋がります」

「上手くいかなかったのは残念ですが、デビッド（マルカス）の方は素晴らしい1日を過ごしました。少なくとも姉妹車の方は凄く好調ですので、僕らとしても明日のウォームアップで速さを取り戻し、力強いレースができるはずだと期待しています」

「今週末、デロイト・カラーのマシンをドライブする事ができて本当に嬉しいです。予選は残念な結果となりましたが、明日は力強いレースができると思います」

デブリン・デフランチェスコ（アンドレッティ）はタイヤバリアにクラッシュした。アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）はテクニカルトラブルに見舞われセッション中にストップ。「エンジンが死んだ」と報告した。カイル・カークウッド（A.J.フォイト）は派手な360度スピンを喫した。

ハイライト動画

第10戦インディ・トロントの決勝は日本時間17日(日)28時（翌月曜早朝4時）よりGAORA SPORTSで生中継される。視聴には「スカパー！」の他、「auひかり」なら面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。またHuluライブTVでもストリーミング配信される。

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2022年第10戦トロント予選順位結果