フェルスタッペン連取!降格懸念ルクレールは意味深ラン…セットアップ苦戦でペレス不振 / F1カナダGP《FP2》結果とダイジェスト
2022年F1第9戦カナダGP金曜2回目のフリー走行が現地6月17日にジル・ビルヌーブ・サーキットで開催され、マックス・フェルスタッペンがFP1に続いてタイムシートのトップに立った。
2番手には1000分の81秒遅れでシャルル・ルクレールが、3番手には0.225秒遅れでカルロス・サインツが続き、1号車レッドブルRB18の背後には2台のフェラーリが並んだ。
フェルスタッペンが最速を記録した一方、セルジオ・ペレスは1秒遅れの11番手と大きく遅れた。これについてチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「基本的にはセットアップの違い」だと説明した。
「マックスはマシンバランスにかなり満足しているが、チェコはそうでもないようだ。ドライバーに合わせて調整している。マックスはフロントに対する要求が強く、チェコの方はパッシブでスムースなものを求めている」
前戦でのPUトラブルを経てルクレールはまだ、4基目のターボチャージャーを開封していないものの、2日目に向けて交換を行いグリッド降格を受ける可能性は高まっていると言える。
誰もが複数種のコンパウンドで周回を重ねた中、ルクレールだけはソフトタイヤのみでラップを続けた。後方スタートを評価するためのプログラムに取り組んでいた可能性がある。
フェラーリのポーパシングはFP1よりも悪化した。サインツは「本当に酷い」と不満を訴えた。ホームストレートで様々なラインを試し、バンプが少ない箇所を見つけようと試行錯誤した。
終盤に雨到来の予報が出る中、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温25℃、路面37℃のドライコンディションでスタートした。時計の針が残り10分を切ると一気に陰り、上空一面を真っ黒な雲が覆ったが、幸いにも最後まで雨が振ることはなかった。
なお、コース上に空缶のような物体が確認されたためバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入される場面があった。
跳馬の背後には2人のF1ワールドチャンピオンが続いた。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を交わしてトップからコンマ3秒遅れの4番手をマークした。
アルピーヌはFP1を含めてかなり期待できそうなパフォーマンスを見せているが、前戦でも初日に好ペースを披露しながら予選では後退しているだけに、2日目以降の競争力が注目される。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)はジョージ・ラッセルを抑えて6番手につけた。レースカー重視のプログラムだろうか。パワーユニット全交換で最後尾スタートが決まっているチームメイトの角田裕毅は17番手でセッションを終えた。
マクラーレン勢はFP1に続いて2台のタイムが拮抗。ランド・ノリスが1000分の46秒差でダニエル・リカルドを9番手に抑えた。
速さはありながらも信頼性に欠けるアルファロメオは今回もトラブルに頭を抱えた。バルテリ・ボッタスは電気系統のトラブルが発生してガレージに戻り、修復してコースに出た途端、今度は油圧系統と思しき問題に見舞われ、走行僅か3周に終わった。
F1第9戦カナダグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月18日(土)26時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第9戦カナダGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:14.127 | 33 | |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:14.208 | +0.081 | 32 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:14.352 | +0.225 | 32 |
4 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:14.442 | +0.315 | 35 |
5 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:14.543 | +0.416 | 24 |
6 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:14.879 | +0.752 | 34 |
7 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:14.971 | +0.844 | 31 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:14.987 | +0.860 | 30 |
9 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:15.033 | +0.906 | 31 |
10 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:15.119 | +0.992 | 32 |
11 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:15.167 | +1.040 | 29 |
12 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:15.396 | +1.269 | 34 |
13 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:15.421 | +1.294 | 25 |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:15.499 | +1.372 | 34 |
15 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:15.516 | +1.389 | 35 |
16 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:15.526 | +1.399 | 31 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:15.567 | +1.440 | 37 |
18 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:16.171 | +2.044 | 30 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:16.509 | +2.382 | 27 |
20 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 3 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 25℃ |
路面温度 | 37℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カナダGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
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設立 | 1978年 |
全長 | 4361m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |