セルジオ・ペレス「デルタを守らない連中がいた」F1モナコ予選でのクラッシュを釈明
レッドブルのセルジオ・ペレスがF1モナコGP予選でのクラッシュの経緯について説明した。曰く、アウトラップの際に不必要な低速走行を防止するための最小ラップタイムより遅く走るマシンが前にいたために、タイヤが冷えてしまったのだと言う。
ペレスは予選前最後のフリー走行でトップタイムを叩き出すも、続くスターティング・グリッド争いではQ3最後のアタックラップの際にポルティエ(ターン8)でクラッシュ。セッションは赤旗のまま終了を迎えた。
この結果、最終ラップ前のオーダーがそのままリザルトとなり、ペレスはフェラーリ勢に続く3番グリッドを獲得した。マックス・フェルスタッペンは4番手。ペレスが予選でチームメイトを下したのはこれで今季2回目だ。
F1レースディレクターのエドゥアルド・フレイタスはセーフティーカーライン間の最小ラップタイムを1分24秒0に設定した。各車はこれよりも速いタイムで予選および決勝のレコノサンスラップを走らなければならない。
デルタを守らない連中がいた
セルジオ・ペレス予選: 3位, FP3: 1位
Q3の計測ラップが重要なのはもちろんだけど、アウトラップはそれ以上に重要だったのに、デルタを守らない連中がいた事で、最終セクターでタイヤが冷えすぎてしまい、ターン1でコントロールを失いかけたんだ。
徐々に温まってタイヤがグリップしてくるだろうと思ってたんだけど、そうならなかった。ターン8の時点でタイムが落ちていたから、あのコーナーで取り返そうとしたんだけど上手くいかず、こういう結果になってしまって悔しい。ただそれでもモナコでトップ3に入れたのは幸いだった。
チームのみんなには本当に申し訳ないことをしたと思ってる。彼らにとっては長い夜になりそうだけど、明日のレースで巻き返したいと思う。
メディカルセンターで検査を受けたけど、あれは念のためチェックで、僕の方は大丈夫だ。明日を楽しみにしてる。
(グリップが期待できる)奇数列からのスタートだから、1つでも2つでもポジションを上げたいと思ってる。簡単じゃない事は分かってるけど、僕は戦うつもりだ。明日はウエットレースになる可能性もあるから、何が起こるか分からないしね。
2022年F1モナコGP予選でポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール。2番手にカルロス・サインツが続きスクーデリア・フェラーリが最前列を独占した。
F1モナコGPの決勝レースは日本時間5月29日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。