表彰台セレモニーを取り囲む大勢のアメリカ人ファン、2021年10月24日F1アメリカGP決勝レースにて
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F1、2021年第3四半期で黒字転換…観客戻りレースプロモーション収益改善

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リバティ・フォーミュラ・ワン・グループの2021年第3四半期決算説明会が11月4日に行われた。F1は6億6,800万ドル(約773億円)の収益を上げ、6,800万ドル(約73億円)の増益を達成した。パンデミック後としては初の黒字となった。

F1はこの間に7レースを開催した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響でタイトなスケジュールが組まれた前年同期は10レースを開催したものの、1億400万ドル(約118億円)の損失を計上していた。

各グランプリの観客動員数は現地当局の規制に左右されるものの、2021年第3四半期にはパンデミックの発生以来初めて、多くのレースで観客の入場が認められ、殆どのイベントにおいて来場者が前年同期を大幅に超える事となった。

2年ぶりにサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたアメリカGPでは週末3日間で40万人もの観客を動員し、第3四半期に開催された7レース中6レースではパドッククラブが再開された。

F1の収益の9割はレースプロモーション収益、メディアライツフィー(放映権料)、そしてスポンサーシップフィーの3本から構成されている。これら本業からの収益(FIA-F2選手権及びF3の放映権・ライセンスフィー含む)は昨年同期の5億5,800万ドル(約634億円)から6億1,200万ドル(約695億円)へと10%増加した。

これは主に現地プロモーターから支払われるレースプロモーション収益の増加によるものだった。昨年は無観客レースを余儀なくされた事で契約条件を一時的に変更していたが、今年は従来の取り決めに戻された。

また同じ様に昨年は新しいコンコルド協定の締結に伴うチームへの一時金など、特例的事情による支出が収益を圧迫していた。