
フェルスタッペン「本当にムカつく」出場停止の危機を問う”あまりにも幼稚”な質問に苛立ち隠せず
2025年F1第10戦カナダGP予選で2番手を獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、自身に迫る1レース出場停止のリスクについて、繰り返し質問されることに酷く苛立った様子を見せた。
前戦スペインGPでのジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触の責任を問われた結果、フェルスタッペンのペナルティポイントは11点に達した。あと1点が加わると自動的に1レースの出場停止処分が下る危機的状況にある。
木曜日のメディアデーは当然に、この質問が飛び交うこととなった。ドライビングスタイルを変える必要があると思うか?との質問に対してフェルスタッペンは「なぜ変える必要があるんだ?」と反論した。
今回のカナダGP予選では、そのラッセルにポールポジションを奪われ、決勝では両者が最前列に並ぶこととなった。0.16秒差でポールを獲得したラッセルは、決勝でフェルスタッペンと並ぶことについて「僕の方はまだライセンスに余裕があるから、それを活かさなきゃね」と冗談交じりにコメントした。
だが、予選後の記者会見でフェルスタッペンは、再びペナルティポイントの話題を持ち出されたことに激しい苛立ちを露わにした。
「もうその話は聞きたくない。本当にムカつく」
「木曜にもその話題ばかりだった。時間の無駄だし、あまりにも幼稚だ。だからもう何も言いたくない。この世界には本当にうんざりする」
フェルスタッペンはその後も、ペナルティポイントに関する質問には一切答えなかった。一方で、週末全体のパフォーマンスに関する質問に対しては、落ち着いた様子で振り返った。
「クルマは前戦から変わっていないけど、チームは本当によくやってくれたと思う。サーキットに到着した時点でクルマはすぐに正しいウィンドウに入っていたし、セットアップの面でもすごく良かった」
「細かい調整は必要だったし、予選でのタイヤ選択が鍵になったのは確かだけど、それでも今週末のクルマの感触には満足してる。正直、今シーズンは当たり外れが多かったけど、今週末は良かった。だから予選の結果にも満足してる」
2025年F1カナダGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)という結果となった。
決勝レースは日本時間6月16日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。