2021年シーズンのFIA-F1世界選手権第8戦シュタイアーマルクGP（Formula 1 BWT Grosser Preis Der Steiermark 2021）が6月25日(金)から27日(日)までの3日間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。

予報では、現地シュピールベルクは3日間を通して不安定な天候となる見通しで、特にイベント初日は雷を伴う激しい雨が降る可能性が出ていたが、初日は辛うじてドライに恵まれた。

なお昨年大会では豪雨の影響でFP3が中止となり、予選は46分遅れのウェットコンディションで開始されている。

• タイムスケジュールと結果
• 放送日程と時間
• レッドブル・リンク解説
• 週末の現地天気
• タイヤ選択
• 前回大会の結果

タイムスケジュールと結果

日本との時差は7時間で前戦フランスGPと同じ。各セッションは現地11時30分～15時（日本時間18時30分～22時）に開始時刻を迎える。

放送日程と時間

2021年シーズンのF1中継を担当するフジテレビNext及びDAZNともに、シュタイアーマルクGPのフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションをノーカット生中継する。

フジテレビNextでは松田次生、川井一仁、米家峰起の各氏が解説を、野崎昌一アナウンサーが実況を務める。スポーツチャンネルDAZNでは小倉茂徳、田中健一、笹川裕昭、中島秀之の各氏が実況・解説を務める。

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地上波やBSでの放送は行われない。視聴に際しては有料のフジテレビNextかフジテレビNEXTsmart（ネクスマ）、またはDAZNを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。

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レッドブル・リンク解説

かつてエステルライヒリンク、A1リンクと呼ばれたシュタイアーマルク州山間部のレーストラックは、エナジードリンク企業レッドブルによる買収を経て、ヘルマン・ティルケ監修の下、2010年に再改修が行われた。

当初、F1開催の予定はないとしていたが2014年に復活。昨年は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）パンデミックの影響で2連戦の舞台を務め、今季もまたシュタイアーマルクGPの翌週末に同じレッドブル・リンクでオーストリアGPが開催される。

全長は4,318m。F1カレンダーの中でこれより短いのはブラジル、メキシコ、オランダ、モナコの4ヶ所のみで、コーナー数はモンツァよりも少なく10コーナーと最小。更にF1カレンダーの中で最も最速ラップタイムが速いコースでもある。

高いエアロ効率が要求されるエアロ・サーキットでありながらも、エンジン全開率は73%とモンツァ（77%）に次ぐ屈指のパワーコースで、海抜が700mを超えるため平地と比較して酸素濃度が7%程少なく、エンジン全開率の高さもありターボチャージャーへの要求が厳しい。

レッドブル・リンク

週末の現地天気

初日は正午以降が大きく荒れる見込みで、雷雨が予想されており、2回のプラクティスがウェットセッションとなる可能性はかなり高いと見られていたが、幸いにもチームはドライで周回を重ねた。

土曜は午後に雨が降る予報で、FP3・予選ともに雲行きが怪しい。日曜は土曜より降水確率が下がるもののレース前半は雨が降る可能性がある。ただし雨脚は徐々に収まる予報で、レース終盤はスリックの出番が来るかもしれない。

タイヤ選択

公式タイヤサプライヤーのピレリはC2～C4の中間レンジのコンパウンドを持ち込む。

レッドブル・リンクでのレースは伝統的に1ストッパーが主流で、ドライコンディションであれば同様の傾向が続くだろうが、果たして…。

前回大会の結果

昨年のシュタイアーマルクGPでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタスが続いた事でメルセデスAMGが1-2フィニッシュを果たした。3位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンという結果だった。

2020年 決勝レース結果

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