F1ポルトガルGPを前に日本メディア向けの会見に臨んだレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
Courtesy Of Red Bull Racing Honda

フェルスタッペン、2勝誇るレッドブルリンクへ「保証なんてものは何処にもありはしない」

  • Published:

ポールリカールでのスリリングなレースを経て、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、レッドブル・リンクで開催される2021年FIA-F1世界選手権第8戦シュタイアーマルクGPに先立ってインタビューに答えた。

前戦フランスGPで史上46人目のドライバーとして「ポール」「ファステストラップ」「優勝」のハットトリックを達成したフェルスタッペンは、レッドブル・リンクでの過去7戦のうち4回で表彰台に上がっており、その内の2回は勝利を収めるなど、好成績を挙げている。

仮に次戦シュタイアーマルクGPとその翌週のオーストリアGPで優勝すれば、同一コースで2週連続勝利を収めた史上初のF1ドライバーとして新たな歴史に名を刻む事になる。

マックス・フェルスタッペンシュタイアーマルクGPに向けて

フランスGPはハットトリックを達成する素晴らしい結果でした

本当にアメージングな週末だったね。いつだってポールポジションを獲得するのは気分が良いものだけど、それに加えて優勝出来たんだから尚更さ。超満足してるし、レースでは戦略面で勝利を勝ち取る事ができた。

この調子で残りのシーズンを過ごせればって思ってる。サーキットにしろファクトリーにしろ、チーム全員が全力で仕事に取り組んでくれているし、勝ち星を重ねるためにプッシュし続けるだけだ。

伝統的に苦手としてきたポールリカールでこれほどの競争力を発揮できると予想していましたか?

いや、メルセデスが過去数年に渡って強かった場所だからね。でもこれまでに見てきたように、週末ごとに誰が優位か入れ替わるような状況になっているし、実際にコースに出るまでは自分達の立ち位置は分からない。

蓋を開けてみない事にはライバルがどの程度速いのか分からないから、こんな結果になるとは思ってもみなかった。それだけに喜びもひとしおだった。

チーム全員が一丸となって努力を重ね、素晴らしいチームワークを発揮してくれたおかげだ。僕らのチームには素晴らしい人々が集まっている。

次戦はチームの母国レッドブルリンクでのレースですが、何を期待しますか?

オーストリアは僕らにとってホームグランプリみたいなものだし凄く楽しみにしている。2戦もあるから尚更楽しみだ。

ここでのレースは毎回楽しいし、過去に良い成績を収めてきたコースだけど、保証なんてものは何もありはしない。今回もクルマをキッチリと仕上げて、コンディションを読みながら対応していく必要がある。

天気がどうなるかは分からないし実際に行ってみれば分かる事だけど、概ね予想通りになるんじゃないかと思ってる。素晴らしい2週間になることを願うよ。


シュタイアーマルクGPはレッドブル・リンクでの2連戦の初戦として日本時間6月25日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

かつてA1リンクと呼ばれた1周4318mのコースは全コーナー数が僅か10箇所とカレンダーの中で最も少なく、低速コーナーが2箇所のみである事に加えて4本のストレートを擁するためエンジン全開率が73%とシーズンで2番目に高い。

第2戦として開催された昨年のシュタイアーマルクGPでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾り、2位はバルテリ・ボッタス、3位はフロントロー2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンという結果だった。

F1シュタイアーマルクGP特集