角田裕毅、F2好成績の地も慎重「本当にチャレンジングな週末になると思う」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、レッドブル・リンクでのダブルヘッダー初戦となる2021年FIA-F1世界選手権第8戦シュタイアーマルクGPに先立って抱負を語った。
前戦フランスGPではイモラ、モナコに続く今季3度目の予選クラッシュを喫した角田裕毅にとって、レッドブル・リンクはジュニア時代に悔しくも良い思い出を作ったコースだ。
F1のサポートレースとして開催された昨年のFIA-F2選手権のレース2では、フィニッシュ後に「勝てたレースだけに凄く悔しい」とフラストレーションをあらわにしたものの、デビュー2戦目の週末にしてポールポジションとロバート・シュバルツマン(プレマ)に続く2位表彰台を獲得した。
ただF1マシンでの走行は今回が初めてという事もあり、本大会では「セッションを通して”徐々に”ペースを上げていく必要がある」と慎重なアプローチで臨む覚悟だという。
最終コーナーへと続く高速のターン9には黄色に塗られたソーセージ縁石が設置され、僅かでもこれに触れようものならフロアやバージボード、サスペンションの破損は免れない。
角田裕毅は7戦を終えて計8ポイントを獲得し、ドライバーズランキングでランス・ストロール(アストンマーチン)に続く14位につけている。
本当にチャレンジングな週末になると思う
角田裕毅
F2では好成績を獲得
オーストリアもまた(前戦のポール・リカール・サーキットに引き続き)、過去に走行した事があるサーキットで、昨年のFIA-F2選手権では、2回目の週末に行われたレースでポールポジションと2位を獲得しました。
これは今回の週末に向けての自信に繋がるものですが、F1マシンでの走行は全く違う経験となりますので、プラクティス走行を通して徐々にペースを上げていき、予選と決勝に向けての準備を進めていく必要があります。
このコースは殆どのコーナーが高速なので、運転していて楽しいです。1周が短くて非常に速いため、予選は非常にタイトな争いになると思います。ドライビングの観点からも非常にチャレンジングな週末になると思いますので本当に楽しみです。
今回の3連戦では3レース全てを楽しむつもりです。身体的には何も心配ありませんし、レッドブル・ファミリーにとっては非常に重要な週末になります。観客の前でレースができるのも嬉しいですね。
シュタイアーマルクGPはレッドブル・リンクでの2連戦の初戦として日本時間6月25日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。
かつてA1リンクと呼ばれた1周4318mのコースは全コーナー数が僅か10箇所とカレンダーの中で最も少なく、低速コーナーが2箇所のみである事に加えて4本のストレートを擁するため
高いエアロダイナミクスが要求される一方でエンジン全開率が72%と非常に高い。
第2戦として開催された昨年のシュタイアーマルクGPでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾り、2位はバルテリ・ボッタス、3位はフロントロー2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンという結果だった。