画像15枚:フェラーリF1、2021年新車「SF21」を世界初公開…赤き跳馬に”まさか”のグリーン!
スクーデリア・フェラーリは3月10日(水)、2021年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車「SF21」を世界初公開した。ライバル9チームは既に発表を終えており、今季新車発表はフェラーリが”トリ”を務める事となった。
車体後部は予想された通り彩度の低いバーガンディーが配されたが、その反面、タイトルスポンサーの「Mission Winnow」のグラフィックが緑に彩られるというサプライズなカラーリングで構成された。
一見したトコロ、最も目につくのは新型ノーズとフロントウイングで、新型パワーユニットが搭載されるリアのボディーワークも大きく改定されているように見える。
イタリアの伝説的F1チームは通算1000戦目を迎えた昨年、マシンに空力的欠陥を抱えただけでなく、パワーユニット不正疑惑に端を発する2019年末のFIA技術指令書を経てパワーが激減。チャンピオンシップ6位という過去40年における最低の成績でシーズンを終える事となった。
表彰台獲得は3度のみという屈辱の1年を過去のものとすべく、チームは今年セバスチャン・ベッテルに代えて、シャルル・ルクレールのチームメイトとしてカルロス・サインツを起用した。
復活の期待寄せられる「SF21」についてチーム代表のマッティア・ビノットは「パワーユニットの改善、そして、空気抵抗を減らすべく車体側のエアロダイナミクスの両方に多くの時間を割いてきた」として、昨季型「SF1000」が抱えていた主な課題を克服したはずとの認識を示している。
なお年明け以降は、スイスの高級時計メーカー「リシャール・ミル」や、スペインのビールブランド「エストレージャ・ガリシア0,0」、渋谷に本社を構える「レディオブック」、そしてイタリアが誇る高級ファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」など、数々の企業とのスポンサーシップを相次いで発表。勢いを感じさせている。
フェラーリを含む全10チームは2日後の12日(金)に開幕を迎えるバーレーンでのプレシーズンテストに臨み、28日の開幕戦に備える事になる。
フェラーリ「SF21」画像・動画ギャラリー
詳細が確認しやすいように画像を補正した。