巨大な「Honda」セルジオ・ペレス、レッドブルF1マシンで英シルバーストン走行…ホンダエンジンの感触確かめる
セルジオ・ペレスが移籍後初めて、レッドブル・レーシングのF1マシンをドライブ。初体験のホンダ製F1パワーユニットやステアリング、これまでとは各種手順やシステムを確かめた。
新車「RB16B」発表の裏で、チームは23日(火)に英国シルバーストン・サーキットにマシンを持ち込み、開幕に向けた準備の一環として、アレックス・アルボンに代わりシートを掴んだペレスにステアリングを握らせた。
リアウイングの巨大な「HONDA」のロゴが目を引く。2021年のマシンリバリーは、昨年までチームのタイトルスポンサーを務めていたアストンマーチンがワークス参戦する事に伴って一部変更されている。だが、ペレスがドライブしたのは「RB16B」ではない。
現行マシンでの走行はレギュレーションによって厳しく制限されているが、旧車であれば走行距離の制限なく走行が可能。チームが持ち込んだのは、今季仕様のカラーリングを配した2019年型の「RB15」だ。
チーム規約に乗っ取り一新されたペレスのヘルメットも注目だ。ネオンイエローに雄牛のロゴ、頭頂部にはメキシコ国旗が描かれ、バイザー上部には「HONDA」が鎮座。後頭部には「Never Give UP」の文字が配された。ペレス曰く「これまでのキャリアの中で間違いなく最も好きなデザイン」との事。
走行を終えたペレスは、7年に渡って在籍していたフォース・インディアとはシートポジションやペダル、ステアリング操作やグリップ、エンジンのパワーデリバリーやトルクなど多くの要素が違うため「あらゆるものが違っていて調整が大変だった」とする一方「初日としては満足できた」として「このチームに多くのポテンシャルがある事が分かった」と語った。
ペレスはそのまま現地に留まり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと共に、24日(水)に予定されている新車「RB16B」のシェイクダウンに臨む。その傍らでアレックス・アルボンは「RB15」をドライブする。
バーレーンでの今季プレシーズンテストは昨年の半分となる3日間のみ。ルーキーと移籍組にとっては事前にどれだけ新しい環境に適用できるかが一つの鍵となる。RB15とRB16Bによる走行がペレスの手助けとなる事は間違いない。