金輪際二度とストロールには近づかない、とランド・ノリス…過去から何も学んでいないと批判
マクラーレンのランド・ノリスは、10月25日(日)に行われたF1第12戦ポルトガルGP決勝を終えて「金輪際二度と彼には近づかない」と述べ、無謀なドライビングで自身のレースを台無しにしたランス・ストロール(レーシングポイント)を批判した。
多くのマシンがタイヤの熱入れが難しいコンディションに苦しむ中、ノリスはチームメイトのカルロス・サインツと共に絶好のスタートを切ると、シャルル・ルクレール、アレックス・アルボン、そしてマックス・フェルスタッペンらを軽々と抜き去り、1周目を終えて4番手に浮上した。
その後、グレイニングが発生した事でペースを落とすも、7番手という好位置を走行して大量ポイントに向けてレースを進めていたが、17周目にストロールがターン1でアウト側から被せてきたために接触。フロントウイングが破損したために緊急ピットインを強いられ、19番手にまで転落した。その後の奮闘も虚しく、ノリスは13位でフィニッシュした。
Flashpoint between Lance and Lando 👀
And tempers flare as the pair collide 💥#PortugueseGP 🇵🇹 #F1 pic.twitter.com/itWq791bzW
— Formula 1 (@F1) October 25, 2020
レースを終えたノリスはストロールとの一件に質問が及ぶと、あからさまに不機嫌に、そして呆れた様子で「彼が一体何を考えていたのかさっぱりだよ」と語った。
「僕が隣にいたというのに、彼はそのままターンインしてきたんだ。金曜日の事から何も学んでいないのは明らかだけど、結局のところ何をしても学ぶことはないように思う」
「何しろ彼は何度も何度もこうした事をやるんだから、今後は絶対に彼に近づかないようにしなきゃならない」
一方のストロールは「彼はコースの真ん中にいて、イン側に行くのかライン上に留まるつもりなのか確信が持てなかった」と説明した。
「一瞬で判断しなきゃならず、僕はアウト側の縁石を越えた場所から、何というかコーナーに入っていったんだ。僕らの間に十分なスペースはなく、まぁそういう事だ」
スチュワードは映像証拠を検証し直した後、一件はストロールに非があるとして5秒のタイムペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
ストロールはその後、トラックリミット違反によって更に5秒のペナルティと1点のペナルティポイントが加算された。過去12ヶ月間の累積ポイントは3点となった。
スチュワードは声明の中で「ストロールはノリスより遅れてメインストレートの終端に達した後、ノリスが横にいるにも関わらずターン1のエイペックスに向かって直進した。ノリスは接触を避けるべく全力を尽くし、アグレッシブなソーセージ縁石を避けながらも可能な限りイン側へと移動した。スチュワードは、衝突の主な過失はストロールにあると判断した」と説明した。