3位トロフィーを掲げるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1ポルトガルGP決勝表彰台にて
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フェルスタッペン、1周目に接触するも今季9度目の表彰台「ペレスの転落は自業自得」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、10月25日に開催されたF1ポルトガルGP決勝レースの1周目にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)と接触。一時は5番手にまでポジションを落としたが、難なく巻き返して今季9度目の表彰台となる3位でチェッカーフラッグを受けた。

ソフトタイヤを履き3番グリッドに着いたフェルスタッペンは、ターン1でバルテリ・ボッタス(メルセデス)に仕掛けて一旦前に出たもののワイドに膨んでしまい、そのスキを狙って仕掛けてきたペレスとターン4で接触。1周目を終えてマクラーレン勢に先行を許し、5番手にまでポジションを失った。

ただ、その後はソフトタイヤのペースを活かして反撃を開始し、8周目にスタートポジションまで挽回。前を行くメルセデス勢にターゲットを戻したが、ソフトでのペースが悪く第1スティントは我慢を強いられた。

23周目にピットストップを行いミディアムタイヤに履き替えるとペースを戻すが、先頭を行くルイス・ハミルトンとのタイム差は44秒にまで拡大しており、後は自身のレースをコントロールする形で3戦連続の表彰台フィニッシュで週末を締め括った。

これにより、ホンダとしては11戦連続となる今季11回目の表彰台獲得となり、今季5戦を残した段階で昨年の表彰台獲得数に並ぶ事となった。

レースを振り返ったフェルスタッペンは1周目の事故について「十分にスペースを残さなかったせいで、結果的に彼自身が転落してしまった」と語り、接触によってペレスが最後尾にまで転落したのは自業自得だとの認識を示した。

一件は審議の対象となったが、スチュワードはレーシングアクシデントとみなし、お咎めなしの裁定を下した。

1周目に接触するも今季9度目の表彰台

マックス・フェルスタッペン決勝: 3位, グリッド: 3番手

全体としては3位に満足している。予想通りの結果だった。できる得る限りあらゆる事にトライしてみたけど、序盤は若干雨粒が落ちていてグリップが低く、タイヤにも熱が入っていなかったから、ドライブするのが簡単な状況じゃなかった。

セルジオ(ペレス)と少し接触してしまったけど、幸いにもダメージはなかったし、その後は雨が降ってきたから、マシンをコース上に保ち、トラブルに巻き込まれないように気をつけて走行した。

どういうわけか、オープニングラップのマクラーレンは本当にグリップが良く、2台に追い抜かれてしまった。でも、雨が止んだ後に彼らをパスして3番手に浮上し、その後は自分のレースに集中した。

理由は分からないけど、今日は何故かソフトタイヤの調子が悪かった。ピットインしてミディアムタイヤに履き替えてからはペースが戻ったから大丈夫だったけど。ただし、その時には既にメルセデスとのギャップがあまりに大きくなってしまっていたから何もできなかった。

それでも表彰台を獲得できて満足しているし、実際のタイムがどうだったのかは分からないけど、今日はピットストップ作業が凄く速かったように思う。パドックで最高の仕事をやってのけたわけだから、メカニック達は今夜ビールを飲むに値するね。


10月25日(日)にアルガルベ・サーキットで行われた2020年F1第12戦ポルトガル・グランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

復活のイモラ・サーキットで行われる次戦エミリア・ロマーニャGPは、1週間後の10月31日、11月1日の2日間に渡って開催される。

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