ボッタスが最速刻むもハミルトンは19番手…ホンダF1は全車トップ10発進 / F1ロシアGP《FP1》結果とダイジェスト
モンツァとムジェロでのイタリア2連戦を終えて、シーズン10戦目となる2020年F1世界選手権ロシアGPが9月25日にソチ・オートドロームで開幕を迎え、日本時間17時から金曜1回目のフリー走行が行われた。
グランプリ一発目のセッションを制したのは、ソチを得意とするメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。1分34秒923のトップタイムを記録した。予想通りソチ無敗を誇るメルセデスが最速を刻んだ形だが、他車のアクシデントのために計測ラップを断念した事もあり、もう一台のW11を駆るルイス・ハミルトンは19番手に終わった。
2番手にはトップから0.507秒遅れでダニエル・リカルドが続いた。低ダウンフォース仕様のルノーR.S.20は、過去数戦に渡って印象的なパフォーマンスを示してきた。3番手には同0.654秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。
フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢も好発進を切った。母国レースとなるアルファタウリのダニール・クビアトは7番手と、シニアチームのアレックス・アルボンを8番手に従えた。ピエール・ガスリーも10番手タイムをマークしており、Honda RA620Hを搭載する4台は揃ってTOP10に名を連ねた。
From Russia With Love 👀😍🚁#RussianGP 🇷🇺 #F1 pic.twitter.com/dnBTMFi30x
— Formula 1 (@F1) September 25, 2020
金曜午前の現地ソチは好天に恵まれ、セッションは気温27℃、路面温度24℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。この組み合わせは今季初で、昨年のロシアGPと比較して1ランク柔らかい。
ソチは伝統的に週末始めの路面コンディションが悪くグリップレベルが低い。FP1では終始、スピンを喫したりタイヤをロックアップさせるマシンが目立ったが、大きな代償を支払うクラッシュは2つのみだった。
まずは30分が経過したところで、マクラーレンのカルロス・サインツがターン7でリアを失いバリアに接触。リアウイングとフロアを破損し、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。この影響でハミルトンはソフトでのクイックラップを断念した。
A Sochi spin for Carlos Sainz early on in FP1 on Friday 🔄 💥
And a damaged front wing thrown in too#RussianGP 🇷🇺 #F1 pic.twitter.com/rjpvLR5Dz4
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1時間が経過した地点では、ウィリアムズのニコラス・ラティフィがターン10でクラッシュを喫した。こちらは仮設ウォールに激しく激突した格好で、セッションは赤旗中断に。マーシャルによるマシンとデブリを撤去作業を経て、10分ほどで再開された。
1台のみでは計画されていた走行プログラムを消化する事は難しい。サインツは13番手タイムを刻んだ僚友ランド・ノリスに0.14秒先行する12番手、ラティフィは17番手につけたチームメイトのジョージ・ラッセルから0.189秒遅れの20番手最下位に終わった。
LATIFI 🎧: "I crashed – sorry guys"
Red flags are out as the Williams driver goes into the barriers at Turn 10 💥#RussianGP 🇷🇺 #F1 pic.twitter.com/mNzTNhONcp
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スクーデリア・フェラーリは、1000回目を記念するスペシャルカラーから見慣れた真紅へとSF1000を塗り替えると共に、幾つかのマイナーアップグレードを持ち込んだ。曰く、パフォーマンスへの影響は限定的との事だが、セバスチャン・ベッテルは9番手タイムをマーク。シャルル・ルクレールも11番手と、まずまずの出だしを見せた。
2020年F1第10戦ロシアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9月25日(金)21時から1時間半の日程で開催される。
2020年F1第10戦ロシアGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:34.923 | 13 | |
2 | 3 | リカルド | ルノー | 1:35.430 | +0.507 | 22 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:35.577 | +0.654 | 22 |
4 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:35.796 | +0.873 | 23 |
5 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:35.965 | +1.042 | 20 |
6 | 31 | オコン | ルノー | 1:36.061 | +1.138 | 23 |
7 | 26 | クビアト | アルファタウリ | 1:36.230 | +1.307 | 21 |
8 | 23 | アルボン | レッドブル | 1:36.254 | +1.331 | 24 |
9 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:36.323 | +1.400 | 22 |
10 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:36.706 | +1.783 | 25 |
11 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:36.896 | +1.973 | 23 |
12 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:36.970 | +2.047 | 8 |
13 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:37.110 | +2.187 | 28 |
14 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:37.201 | +2.278 | 17 |
15 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:37.230 | +2.307 | 23 |
16 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:37.430 | +2.507 | 22 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:37.595 | +2.672 | 23 |
18 | 8 | グロージャン | ハース | 1:37.649 | +2.726 | 24 |
19 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:37.716 | +2.793 | 18 |
20 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:37.784 | +2.861 | 11 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 27℃ |
路面温度 | 24℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ロシアGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ソチ・オートドローム |
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設立 | 2014年 |
全長 | 5872m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |