セバスチャン・ベッテル、マンセルをタイトルに導いた1992年のウィリアムズ「FW14B」を購入
スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、ナイジェル・マンセルに1992年のF1ワールドタイトルをもたらしたウィリアムズのF1マシン「FW14B」を購入した。独Auto Bildが伝えた。
「FW14B」はマンセルに全16戦中14回のポールポジションと9勝をもたらしただけでなく、ウィリアムズをコンストラクター制覇に導いた歴史的名機だ。ウィリアムズ時代の赤字のカーナンバー5、通称「Red5」はマンセルのトレードマークとして親しまれ、ベッテルは同じ「5」を自身の車番としている。
4度のF1ワールドチャンピオンは偉大なレーシングドライバーであるのみならず、グリッド随一の熱狂的F1ファンでありオタクでもあり、ベッテルのガベージにはバイクコレクションの他に、レッドブル時代に共にタイトルを獲得したF1マシンや、神に祝福された声を持つ伝説のオペラ歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが所有していたフェラーリF40などが所蔵されていると伝えられている。
空力の鬼才、エイドリアン・ニューウェイ初のチャンピオンマシンとしても知られる「FW14B」は、アクティブサスペンションやトラクションコントロール、セミオートマチック・ギアボックスといった最先端テクノロジーを搭載。歴代のウィリアムズの中でも史上最高のマシンとして評価されている。
グリッドの中でも特に高額の年俸を得ているベッテルが、このレジェンドカーを手にするために一体いくらを投じたのかは不明だが、2019年にBonhamsオークションで落札されたシャシー番号FW14-08の個体は、270万3000ポンド、日本円にして約3億8557万円で落札されている。