笑いながらパドックを歩くレーシングポイントのセルジオ・ペレスとランス・ストロール
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鈴鹿と日本のファンへの”熱い想い”を語り尽くすペレスとストロール / Racing Point

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レーシング・ポイントF1チームのセルジオ・ペレスとランス・ストロールが、2019年FIA F1世界選手権第17戦日本GPに先立って、鈴鹿サーキットへの熱い想いや日本のファンについて語った。

フォース・インディアと呼ばれていた昨年の日本GPでは、ペレスが7位、エステバン・オコンが9位とダブル入賞を果たしている。

レーシングポイント:日本GPに向けて

セルジオ・ペレス日本と言えばファン

鈴鹿が世界最高のサーキットのひとつである事は疑いない。すべてのドライバーが鈴鹿を愛してるよね。鈴鹿の高速コーナーとセクター1は、多分シーズンの中でベストなセクションだと思う。この区間は、クルマを素早く方向転換させる必要があり、F1マシンが真のパフォーマンスを発揮できる貴重な場所なんだ。特に、燃料が軽い状態で走る予選は本当にスペシャルだよ。

驚くべきはセクター1に留まらない。ラップの終盤にある130Rは本当に感動的なんだ。時速300kmでコーナーから脱出するんだからね。現行マシンの強力なダウンフォースを以ってしても、ミスをしたりワイドに膨んでしまうから、正確なドライビングが求められる。

日本と言えばファンだよね。朝、ホテルから出ると、ファンの皆が出迎えてくれているんだ。僕らのスポーツをこれほど愛してくれているなんて、本当に嬉しいよね。みんな本当に礼儀正しいし。それに、僕らのためにプレゼントまで用意してくれるんだから。

ランス・ストロール僕は鈴鹿の大ファン

僕は鈴鹿の大ファンなんだ。仮に最高じゃないとしても、カレンダーの中でベストなトラックの一つさ。F1マシンの真のポテンシャルが活かせるコースだと思うし、1周を通して至る所に特別な要素が組み合わされている。低速コーナーと高速コーナーのコンビネーションも良いけど、それ以上に流れるようなレイアウトとスピードが本当に素晴らしいんだ。

それにランオフエリアが殆どないのも特徴だね。僕らはこういったコースの事を”オールドスクールトラック”(昔ながらのサーキット)って言ったりするけど。ミスをする余地はほとんどないし、他のサーキットと比べて遥かに高い精度でのドライビングが求められる。ここで速く走るためにはコース全体を目一杯使う必要があるんだ。鈴鹿がファンやドライバーにこんなにも愛されている理由はそういうことなんだと思う。

お気に入りのコーナーは1つ目のデグナーだ。シーズンの中でも最も印象的なコーナーで、多分鈴鹿の中で最も狭いコーナーだと思うんだけど、僕らはここを5速260km/hから270km/hくらいで駆け抜けるんだ。本当に感動的だよ。特に予選の時の速度はびっくりするよ。

全体的として、セクター1は凄くスペシャルだし、F1マシンがその性能を余す所なく発揮して走行している事を感じ取る事ができる。正確さとリズムが大事だね。この区間を上手く走るためには、週末を通して徐々に自信を持ってドライブできるようにしていき、それと合わせてマシンのセットアップを正しくやる必要がある。

日本のファンが持つエネルギーがこのグランプリを特別なイベントにしてくれている。僕は日本の食べ物も好きなんだ。特にお寿司が良いね。その国のローカルな食事にトライするのはホント楽しいよ。


日本GPの戦いの舞台となるのは、ホンダのお膝元、三重県鈴鹿サーキット。1周5807mのコースは世界屈指の高速セクション「S字」を擁し、多くのドライバー達が難コースとして名を挙げる。

台風一過の好天に恵まれた昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンという結果だった。

2019年のF1日本GPは、10月11日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。

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