ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、F1バルセロナ合同テスト6日目
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ホンダF1、オーストリアGPでアルボンにスペック3エンジンを投入

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、F1第9戦オーストリアGPで、スクーデリア・トロロッソのアレックス・アルボンに最新版スペック3エンジンを投入する予定である事を明らかにした。

アルボンは既にレギュレーションで許可された年間上限の3基目の内燃エンジンを使用しているため、レッドブル・リンクでの決勝でグリッド降格ペナルティーを受ける事になる。

「先週、フランスで投入した新しいスペック3のパワーユニットは大きな問題なく機能しました」と田辺TD。「今週末からはアルボン選手のマシンにも搭載する予定です。カナダ、フランスに続き、暑い中でのレースになりそうですので、その部分も考慮しながら、フランスGPで得たスペック3のデータを元に準備を進めていきます」

「今シーズン初のバック・トゥ・バックレースとなる第9戦、オーストリアGPは、Honda PUを搭載する両チームにとってのホームグランプリとなりますので、両チームそして我々にとっても非常に大切なレースになります」

かつてA1リンクと呼ばれていたシュタイアーマルク州の山間部に位置するレッドブル・リンクは、平地に比べて酸素濃度が約7%少ないためターボチャージャーへの要求が厳しく、また、冷却効率も低下する。コーナー数が少ないためにMGU-Kの役割は小さいものの、その代わりに熱エネルギーを回生するMGU-Hに大きな負荷がかかる。

「レースが開催されるレッドブル・リンクは全長約4.3キロと、1周の距離が短いサーキットです。海抜約700mの緑あふれる丘陵地帯に位置しており、アップダウンに富み、またその海抜ゆえに冷却効率やターボの仕事量への影響などに注意が必要です」

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