F1フランスGP 最高速ランキング:新型エンジン搭載のルノーとホンダ、速かったのは…?
2019年シーズンのFIA F1世界選手権第8戦フランスGP予選におけるチーム及びドライバー別スピードトラップを集計した。一発のタイムを競い合う予選セッションで最速を刻んだのは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、後続フェラーリ以下に大差を付けた。
チーム別スピードトラップ
ポール・リカール・サーキットのスピードトラップは、ミストラル・ストレート中間シケイン、ターン8の手前165mの地点で計測される。トップスピードはエンジン馬力やスリップストリームの有無の他、計測地点前のコーナーの種類やトラクション性能、ダウンフォースレベルや車体の空気抵抗といった様々な要素で上下する。
チーム別の最高速度を見てみる。予選8番手につけたルノー・ワークスが時速342.5kmでトップ。仏エンジンメーカーは母国レースに際し、ダニエル・リカルドに最新型スペックBエンジンを投入している。2番手は1台をQ3へと送り込む事に成功したアルファロメオで時速341.8km、3番手にはスクーデリア・フェラーリが時速340.3kmで続き、跳馬PU勢が速さをみせた。
ホンダは航空機用ジェットエンジンのノウハウを投じた新型スペック3を投入。両チーム計3台のマシンのエンジンを載せ替えた。トロロッソはフェラーリとほぼ同じスピードを刻んで4番手に立ったが、レッドブル・レーシングは333.9kmで9番手だった。
ストレート以外の各コーナーを俊敏に駆け抜け、ラップタイムで他を圧倒したメルセデスは6番手。最高速を犠牲にして、強力なダウンフォースを付けた証と言える。
ドライバー別スピードトラップ
新型ホンダエンジンを搭載したダニール・クビアトは20番手、対照的に、旧型スペック2を積んだアレックス・アルボンは5番手と、速度差は10.8kmに達した。エンジン交換によるグリッド降格が確定していたクビアトは、レース仕様のセットアップで予選を戦った。
改良型スペックBを使ったリカルドと旧型を走らせたニコ・ヒュルケンベルグとのスピード差は3km/hだった。
Pos | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | リカルド | ルノー | 342.5 |
2 | ライコネン | アルファロメオ | 341.8 |
3 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 341.2 |
4 | ベッテル | フェラーリ | 340.3 |
5 | アルボン | トロロッソ | 340.2 |
6 | ルクレール | フェラーリ | 339.8 |
7 | ペレス | レーシングポイント | 339.7 |
8 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 339.5 |
9 | ハミルトン | メルセデス | 338.6 |
10 | マグヌッセン | ハース | 337.1 |
11 | ボッタス | メルセデス | 336.9 |
12 | ノリス | マクラーレン | 336.6 |
13 | ストロール | レーシングポイント | 335.9 |
14 | サインツ | マクラーレン | 335.4 |
15 | フェルスタッペン | レッドブル | 333.9 |
16 | クビサ | ウィリアムズ | 333.3 |
17 | ラッセル | ウィリアムズ | 331.5 |
18 | ガスリー | レッドブル | 331.4 |
19 | グロージャン | ハース | 330.3 |
20 | クビアト | トロロッソ | 329.4 |