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F1マイアミGPが暗礁…ビスケーン湾岸部での市街地レース開催を断念
F1マイアミGPが暗礁に乗り上げた。計画されていたビスケーン湾岸部でのストリートレースの可能性が消滅。現地プロモーターのRSEベンチャーズが、現地住民への説得に失敗した。F1とRSEベンチャーズは、2本のロングストレートを有する超高速ストリートレースを実現させるべく、米国マイアミ市と調整を続けてきた。
マイアミ市街地サーキット(仮称)は、NBAマイアミ・ヒートの本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナの周辺の市街地を使う計画であったが、近隣住民が騒音や道路の閉鎖・渋滞などを理由に反対。F1は2019年の初開催を断念し、2020年に向けて協議を続けていた。
地元紙マイアミ・ヘラルドが24日に伝えたところによれば、RSEベンチャーズが、ダウンタウンでの開催は近隣への影響が大きいと判断し、開催地の変更を決断したという。新たな候補地として、NFLのマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアム周辺が浮上している。
RSEベンチャーズは、NFLマイアミ・ドルフィンズのオーナーであるスティーブ・ロスがトップを務めている。ドルフィンズの副会長兼最高経営責任者を務めるトム・ガーフィンケルは、計画変更の理由を次のように説明した。
「我々はマイアミのために素晴らしい事をしたいと考えているが、残念な事に、毎年発生するコースの建設費用や、数週間に渡るトラフィック、港やベイフロントパークや地元住民への影響に関する詳細なレポートを受けて、私とスティーブはその目的を達成できないと感じるに至った」